in one’s face

  成句のin one’s faceを、「人の面前で、人に面と向かって、公然と」と、訳語だけの理解をしていると、実際の使用の実態をつかめないことがあります。大方の英和辞典も、この点についてあまり情報を与えてくれません。以前、『ライトハウス英和辞典』(第二版)の初校の段階で、She scolded the child in my face.(彼女は子供を私の面前で叱った)という例文を載せていたところ、編集委員のアルトハウス先生は、She laughed in my face.(彼女は私に面と向かってばかにした)という文に差し替えた方がよいと述べられました。さらには、この成句はlaughsneerといった、軽蔑・あざけりを示唆する動詞と使われることが普通である、と指摘されたのです。早速、故ボリンジャー博士に確認をとると、この句は単に「面前で」という意味ではなくて、当事者に関して侮蔑の意味を含んでいるとの観察を示されました: He spat in my face.(彼は私に向かってつばをはいた) その定義の中に「侮蔑」を含んでいる成句だということですね。私たちの『ライトハウス英和辞典(s.v.  face)に、次のような語法注記が添えられているのには、こんな背景があるんです。たった一行の注記にもずいぶんと手間暇がかかっているんですよ。以上、辞典編集の裏話でした。

 【語法】  laughやsneerのような軽蔑を表す動詞とともに用いられる。

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