デイビッド・セインさんの著作

 デイビッド・セインさんの本は必ず買うようにしています。毎月のように新刊が出IMG_2476るので、チェックしてすぐ買いに走ります。セインさんは滞日経験も長く、豊富な英語教授経験をお持ちなので、日本人学習者が英語のどこでつまずくのか、かゆいところまで熟知しておられるんです。次々と出版される数々の著作では、日本人が誤解しているさまざまな英語を解説し、注意を喚起しておられます。時にはチョット言い過ぎ、と思われるものもないではありませんが、私たち英語教師が英語の「語感」を磨くには、非常に参考になる指摘が多くみられます。たとえば

 「…に参加する」というと、participate in [=take part in]を用いると思います。ですから、「セミナーに参加する」はparticipate in a seminarと思う人が少なくありません。ところが、ネイティブはとらえ方が違います。participate inはただ聞きに行くのではなく、みんなの前に立って何かをするというニュアンスが強いのです(この点について、辞書では触れていないものが多いと思います)。   ―『ビジネスで使ってはいけない英語100』(NTT出版)

  Please listen.    pleaseを付けることで、逆にさらに強い言い方になるので要注意。これは、相手に話しかけているのに、何度も無視された挙句、「ちょっと、聞きなさいって言ってるでしょう!」という感じで使うフレーズ。「よく聞いて」というより、ニュアンス的には「黙って」に近いかもしれません。かなりイライラした気持ちが伝わります。  ―『その英語 仕事の相手はカチンときます』(青春出版)

 昔、学校の先生に「英検の時、聞き取れなかったらPardon?と言いなさい」と教わったという友人がいます。でもネイティブにすれば、これは「何だって?」と非難めいて受け取られる可能性のある聞き方で、あまりオススメできません。一度言ったことを相手にもう一度繰り返してもらうのですから、丁寧に聞くのがマナーです。まずはI’m sorry.(すいません)と謝り、それからWhat did you say?(何と言いましたか?)とたずねれば、相手も嫌な気持ちにはなりません。 ―『セイン先生の”爆笑” あなたの英語、ここがヘン!』(永岡書店)

  I’m willing to help.    willingも多くの日本人に誤解されている言葉です。辞書にもwillingの項には“喜んで、快く~する」という意味だけが掲載されていることが多いのですが、これでは説明不足というしかありません。be willing to…というフレーズが出てきたら、be willing to…ifと、後ろにifの条件文がついていると考えてください。例えば、I’m willing to help.の場合には、I’m willing to help if you let me use your car.(自動車を貸してくれるのなら、喜んで手伝いますよ)といった何らかの条件をネイティブは想定しながら話をしているのです。  ―『ネイティブに嫌われる英語』(アスコム)

 今月の『TOEIC Testプラス・マガジン』9月号(リント)の特集は、ネーティDSCN2476ブが指摘するカンタン英語の落とし穴」です。文法的には間違っていなくても、ネイティブ・スピーカーからすると、ちょっと不自然だったり、不適切に感じられる表現や言い回しがあるのです。What is your hobby?/ I’m a stranger here./Please say it once more.など、生徒がよく使いそうな表現が、いかに不自然な英語であるのかが、ネイティブ・スピーカーの目線で解説されています。勉強になる特集でした。みなさんもぜひお読みください。

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