ダルベックの活躍

 開幕から4番に座っている巨人の新助っ人のボビー・ダルベック内野手(Bobby Dalbec、31歳)が活躍しています(推定年俸1億5,000万円)。 昨季までにメジャーの舞台で通算47本塁打を放つなど、長打力が魅力のダルベック選手。 今季から、チームの主砲をつとめてきた岡本和真選手がメジャーに挑戦したので(ブルージェイズですでに22本のホームランを量産)、その“穴”を埋める存在の出現に期待がかかっていましたが、開幕からの4番起用に応える躍動を見せています。

  メジャー通算47発の右の長距離砲です。入団時には「読売ジャイアンツに加入できることを心からうれしく思います。長い歴史と素晴らしい伝統、そして情熱的なファンを持つ球団の一員になれることは、大変光栄です。毎日全力で取り組み、チームの勝利、そして優勝に貢献できるよう最善を尽くします。ジャイアンツの一員として、東京ドームでファンのみなさんにお会いできるのを楽しみにしています。Go Giants!」とコメントしていました。

 1995年6月29日、米ワシントン州シアトル生まれ。身長191センチ、体重102キロの大型野手。アリゾナ大から2016年ドラフト4巡目(全体118位)でレッドソックスに入団。2019年に開催された「プレミア12」に米国代表で出場し、一塁手でベストナインにも選出されました。2020年にメジャー昇格すると、デビューから10試合以内に5試合連続本塁打を放つ初の快挙を達成。メジャー2年目だった2021年には、25本塁打、78打点を記録するなど、一時期はレッドソックスの主軸候補として活躍しました。名門レッドソックスに所属していた2020年、当時25歳だったダルベックは8月にメジャー・デビューし、9月には史上初の「メジャー・デビュー10試合以内で5試合連続本塁打」を達成。2021年には打率.240、25本塁打、78打点をマークするなど主力としてプレーし、名門球団の次代を担う長距離砲として期待されました。打球の速度や飛距離はメジャートップクラスで、過去には推定515フィート(約157メートル)の特大弾を放ったという伝説まで持っています。その後は伸び悩びましたが、異国の地での新たな挑戦は上々の滑り出しと言えます。「何よりもパワー、得点する力、走者をかえせる能力が自分の持ち味」と語る右の大砲。チーム浮上のカギを握っています。MLB通算47本塁打を記録しており、パワーに関しては折り紙付きです。その後は吉田正尚の同僚にもなりましたが、2024年に戦力外通告に。昨季はホワイトソックス、ブルワーズ、ロイヤルズと計3チームを渡り歩き、3Aで105試合で25本塁打、82打点を記録。長打力は際立っていました。2025年1月にはシカゴ・ホワイトソックス、5月にはミルウォーキー・ブリュワーズ、8月にはカンザスシティ・ロイヤルズと、それぞれマイナー契約を結びましたが、注目されることはありませんでした。ダルベックにとっては苦しい時期だったと言えます。一塁、三塁を担った主砲・岡本和真の抜けた穴を埋める存在として、新天地の日本で新たな挑戦が始まりました。

 激闘の日々を支えるリラックスタイムがあります。父は音楽会社に勤務する「ドラマー」だといいます。米コロラド州の実家には楽器があふれかえっています。幼少期から自然と音楽に親しむ環境でした。約5年前から本格的に始めたギターが趣味で「気分も穏やかになります」とコードを触るのが来日後も至福のひとときだそうです。好きな言葉は「急がば回れ」で、真面目な性格です。

 頼もしい助っ人が、勝利につながる快音を奏で続けてくれます。MLB時代から三振が多い傾向にあり、日本の投手が投じる変化球や外角の出し入れにどこまで対応できるかが鍵となるでしょう(誰も指摘しないのですが、現在106三振でセリーグ断トツの三振王)。一時期全く打てなくなっていた時期がありました。阪神戦が雨天中止となった際に、練習で阿部監督(当時)が助言すると、翌日から3戦連発。ここまで9戦4発8打点と目覚めました。「待ち方の話をしたんだけなんだけどね。コースや球種を割り切れていなかったから。全部打てないから捨てることも大事だよって。三振かホームランでいいから豪快に振ってこい、ど真ん中を見逃したっていいよって。ランナーがいない時は特にね。そしたら相手は『えっ?』てなるから。考えさせないとって」阿部監督

 助っ人が住んだアリゾナの気温は比較にならないほど暑く、「夏だと46度くらいで、冬でも24度くらい。日本はとても暑いけど、慣れているから大丈夫」と淡々。アップではよく前後となる大城選手と仲良しで、頻繁にコミュニケーションを取っています。肩トントンとかやってくるいたずら好きな一面も持っているそうです。内野手の泉口選手から「陰キャ(陰気な性格)」という日本語を教えてもらうと、自分のことを「陰キャー!」と言うようになったとか。若者言葉を使いこなしながら、「鉄仮面」はチームの一員としてナインに溶け込んでいます。7月15日ヤクルト戦では、来日初の2打席連続ホームランを叩き込み、勝利に貢献しました(チームトップの15号、49打点)。

 もう一人の助っ人長距離砲トレイ・キャベッジ外野手も好調を維持していました。先日は簡単な外野フライをポロッと痛恨の落球をやってしまい、竹丸投手の足を引っ張りましたが、こういうポカはもう去年から織り込み済みです。ポカをやってもいいから、その分打って返してくれ!という思いです。開幕から好調を維持しており、開幕から6試合連続「1番・左翼」でスタメン出場して、6試合連続安打。リーグ最多の10安打で打率3割8分5厘と好スタートを切りました。10安打のうち6本が逆方向のレフト方向と、コースに逆らわない広角打法が光ります。来日1年目の昨年は打率2割6分7厘、チーム最多の17本塁打、51打点と活躍しました(ポカも多かったけれど…)。2年目の今季はさらなる進化が期待されています。キャベッジは熱い男で、ダルベックは静かで内に熱いものを持っている、二人はそんな異なるタイプです。

 が最近は絶不調で、三振ばかり。先発メンバーを外れることも多くなりました。7月15日ヤクルト戦では、センター前ヒットを緩慢な返球で、一塁走者までホームインさせてしまいました。久しぶりに日本シリーズ西武戦のクロマティの姿を思い出しました。と思っていたら、それ以来打ち始めました〔笑〕。♥♥♥

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