さだまさしさんの小説『風に立つライオン』(幻冬舎)が、絶好調のようです。『週刊現代』9月9日号 でも、さださんのインタビューが組まれていました(右写真)。BS11で、10月11日に放映された「宮崎美子のスズラン本屋堂」のゲストに招かれたさださんは、『風に立つライオン』の読みどころとともに、未来の日本に寄せる熱い思いをたっぷり語られました。「さだまさしスペシャル」と題したこの番組は、フェイスブックに詳しい報告があります。⇒コチラです
さて、様々なジャンルで、時代を切り拓いてきたトップランナーたちを丸裸にする番組が始まりましたよ。BS朝日『ザ・インタビュー』は、時代の「トップランナー」と人間洞察のプロである「インタビュアー」との、手に汗握る真剣勝負を届けてくれる全く新しい感覚のインタビュー番組です。その第一回目の記念すべきゲストがさだまさしさんでした。聞き手と語り手がうまく呼応した、中身の濃い上質な番組だったと思います。
今年、日本最高のソロコンサート4000回を達成したシンガーソングライターさだまさしさん(61歳)。 小説家としても活躍の場を広げる彼が、この記念すべき節目に発表したのが、小説『風に立つライオン』です。 20歳の時の柴田紘一郎先生との出会いから、15年もかかって、1987年に発表された同名の大ヒット曲の小説化(モデルとなった柴田紘一郎先生は島田紘一郎として小説に登場しますね)。その中で、彼が綴ったのは、 歌詞には無かった「3.11東日本大震災」での被災地に生きた人々の姿でした。デビューから今まで「日本を良い国にしたい」と変わらず訴え続けてきた、さださん。しかし、そんな大切に思う日本を襲った大震災の記憶から2年…。 今もなお被災地に歌声と笑顔を届ける、さださんが見つめる「今の日本」とは?そして、人々に勇気を与えることを自身に課す、その思いの根底には何があるのか?小説家としてのデビュー以来、担当編集者として、彼の活動を最も間近に見続けてきた 月刊誌「ゲーテ」(幻冬舎)の編集長・舘野晴彦(たてのはるひこ)さんが、今まで決して明かすことのなかった、 さだまさしの『運命を変えた原点』と『裸の履歴書』に迫ります。番組でも取り上げられた、被災地とさださんの交流は、頓所 直人・名越 啓介『笑う、避難所 石巻・明友館136人の記録』(集英社新書)に詳しく出ています。次のまとめは、私がこの番組を見ていて心に残った言葉です。いいインタビューでした。
・歌以外の表現方法を与えられた。これは歌のテーマか小説のテーマかと両手に載せら れるようになった。 ・この国のことを語ると途方に暮れる。この国を動かしている人はウソだとわかってい て動かしているんだから。 ・この国に対して憤りだらけ。「海の日」って何?山の日は? ・デフレ脱却にはどうしたらよいか。働けばいい。働かずに儲けることばかり考えてい る。下品な商売ばかり流行る。それがまた儲かる。僕にもチョット分けて(笑)。自分 の腕一本で一生懸命やっている町工場の親父が置いていかれる。こういう人を守ってい かないと、この国の文化は守れない。 ・本当に偉大な人は無名の中に潜んでいる。 ・バトンは1人から1人ではまだつながったとは言えない。もう1人につながるとつな がったと言えるのではないか。たすきの重さを伝えたい。 ・神事では分かっている奴が叱られる。震災のひどさを知らない人は許すべきだと思う。 知っていて無礼なことをしたり言ったりする奴は許せない。「知ってますか」という問 いかけはしなければいけない。意識を正さないといけない。 ・被災者が暮らしているんじゃない。人間が暮らしているんだ! ・苦しんでいる人がいる限り、有名なさだまさしを使いたおさなければと思ってます。 ・さだまさしという薬をうまく使って、上手に処方して少しでも元気になってもらいた い。 ・今一番大切にしていることは「惜しまない」です。




