女優の山村紅葉(やまむらもみじ、65歳、1960年~)さんは、早稲田大学政治経済学部在学中に女優デビューを果たしていますが、卒業後は一度、国家公務員である国税専門官(大蔵省国税局の査察官、いわゆる「マルサ」)として働いておられます。結婚を機に、その後再び本格的に女優業に復帰しました。長女・紅葉さんは母・美紗さんの原作ドラマ(「赤い霊柩車シリーズ」「名探偵キャサリンシリーズ」「狩矢警部シリーズ」など)を始めとする数々のサスペンスドラマに、常連キャストとして出演して、コミカルなキャラクターからシリアスな役まで幅広く演じ、片平なぎささんや船越英一郎さんらと共に、日本の2時間ドラマの黄金期を支えました(サスペンス作品だけでも500本以上に出演)。家族ぐるみで親交のあった故・西村京太郎先生の人気「十津川警部シリーズ」でも必ず脇を固めておられましたね。バラエティ番組で見せる親しみやすくお茶目でチャーミングな人柄も人気で、近年は大河ドラマへの出演やコメディ、舞台などマルチに活躍しておられます。
その「演じる側」として生きてきた、山村紅葉さんによる初の小説『祇園の秘密 血のすり替え』(双葉社)が、2026年6月17日に発売されることが発表となりました。山村さんの母は、“ミステリーの女王”と称された山村美紗(やまむらみさ)氏です。山村美紗氏が筆を置いた65歳(1996年9月5日、東京帝国ホテルで執筆中に心不全のため急死、生涯200冊以上刊行)という節目の年齢で、娘である山村紅葉さんが世に送り出す、構想5年、特別な意味を持ったデビュー作となります。俳優として培ってきた観察力と表現力、それにこれまでの人生経験を背景に、京都の花街と歌舞伎界という二つの伝統文化に、「家」「血」「才能」を巡る人間ドラマを描いた本作。物語は、由緒ある家系に生まれた人間たちが背負う宿命や、伝統を守るために下される決断がやがて次の世代へ思いもよらぬ波紋を広げていきます。京都特有の雅やかな空気感と、そこに潜む嫉妬や、欲望、愛憎が交錯し、濃密な心理劇が展開します。歌舞伎界の血脈などを描いた映画「国宝」にインスピレーションを受け、京都という土地を舞台に、伝統芸能を継ぐものならではの美しさと閉鎖性、そして人間の欲望と葛藤が交錯する、濃密な極上の愛憎ミステリーです。
初版は推定5,000~1万部と、出版不況の現在では、標準以上の刷り部数と予想され、予約動向から重版の可能性が高く、早くも映像化の可能性も報じられています。出版業界全体の起爆剤にとの期待が高まっています。お母さんの美紗さんのミステリー作品は累計数千万部級とも言われ、大ヒットが何冊もあり、出版界では「ドル箱作家」として名を馳せました。果たして母と同じ「ドル箱作家」になれるでしょうか?生前に母から冗談めかして「あなたは才能がないから鴨川で拾ってきた子だ」と言われて育ったと言います。しかし、いざ執筆してみると「書くスピードが非常に早い点」や「文章の読みやすさ」について、編集担当者から母そっくりだと驚かれ、「本当に母の子だったんだ、と実感できて嬉しかった」とユーモアを交えつつ喜びを語っていました。
2時間ドラマやサスペンス作品などで長年活躍し存在感を発揮し、“サスペンスの女王”として幅広い世代に親しまれてきた山村紅葉さんが、満を持しての小説家デビューです。本作は、俳優として培ってきた観察力と表現力、それにこれまでの人生経験を背景にして、京都の花街と歌舞伎界という二つの伝統文化に、「家」「血」「才能」を巡る人間ドラマを描いた小説です。長年サスペンスの現場を知り尽くした彼女だからこその「映像が浮かぶような圧倒的なリアリティ」と「鮮やかな伏線回収」が見どころとなっており、早くも実写化を期待する声が上がっています。
物語は、由緒ある家に生まれた人間たちが背負う宿命と選択を軸に展開し、伝統を守るための決断が、やがて次の世代に思いもよらぬ影響を及ぼしていきます。京都という土地を舞台に、伝統芸能を継ぐ者ならではの美しさと閉鎖性、そして人間の欲望と葛藤が交錯する、濃密な物語です。「この子は、誰の子や?」 生まれた瞬間に書き換えられていた運命。守るべきは、血か。それとも……。その真実は、あまりにも残酷で、ページをめくる手が止まらない、そんな極上の愛憎ミステリーになっているそうです。「幼い頃から我が家でお話を聞かせてくださった歌舞伎役者さんたちや、20歳の頃から母に連れて行ってもらっていた祇園のお茶屋さんの世界――。私にとって身近な2つの世界を書いてみたいと思いました」と明かしました。「取材や執筆はとっても楽しく『才能あるのかしら』と思いましたが、時代の倫理観に合わせて表現を変えるのには苦労しました。生前、母が『アイデアはすぐに思いつくけど、出版の形に持っていくのが大変』と言っていた意味がよく分かりました」と、作家の苦労も味わいました。「原稿用紙じゃないとペンが進まない」と話していた母同様、パソコンではなく全て原稿用紙に手書きで書き上げています。ここら辺はDNAですかね。「母は作中で人を殺しすぎ〔笑〕、私は登場人物には最終的には幸せになってほしいと思っています」と語り、独自の優しい視点を入れたサスペンスに仕上げています。多くの2時間ドラマで“サスペンスの女王”として活躍してきた経験も活かし、散りばめた伏線を一気に回収しました。私は彼女の京都エッセイは読んでいましたが、今回のミステリーは早速予約注文して読もうと思っています。♥♥♥
【本書のポイント】
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国民的女優の山村紅葉氏が小説家デビュー。
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奇しくも母である“ミステリーの女王”山村美紗氏が亡くなり筆を置いた年齢65歳での刊行。
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京都花街×歌舞伎界という伝統の聖域で実行された、禁断の「血のすり替え」。
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ちりばめられた伏線が一気に回収される、サスペンスドラマを知り尽くした著者ならではの鮮やかな展開。
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俳優ならではのリアリティと臨場感あふれる描写の数々。



