「共通テスト」苦手な問題

 先週「6月進研共通テスト模試」を受験しました。リーディングはわりと簡単で100点満点も複数いましたが(今年の本番は過去最高平均点)、リスニングは結構難しくて生徒たちはヒーヒー言っていました(今年の本番は過去最低平均点)。リーディングに関しては、センター試験時代の約3,000語に対して、「共通テスト」では約5,600語と倍近くなっているのに解答時間は80分と変わらないのですから、最後まで解けないと言う受験生が圧倒的にたくさんいるのも納得です。その大半は「語彙力不足」によるものですから、とにかく「単語力」をつけることを最優先に指導をしているところです。模擬試験はしっかりと見直しておきたいですね。

 さてそんな「共通テスト」リーディングでは、受験生が苦手としている、あるいは正答率がグンと落ちる特徴的な問題があります。今日はその問題を取り上げてみたいと思います。

(1)「意見」と「事実」問題

 なくなる、なくなると言われ続けている問題ですが、このネット全盛時代に重要な問題提起を背景にしている問題ですから、絶対に消えることはないだろうというのが私の予想です。「意見」の選択肢には形容詞」「助動詞」が多用されることを知っておくと便利です。先日の「進研模試」でもこれだけで即解答可能でした(ある年に、大学入試センターは全ての選択肢に形容詞を潜ませるという対抗策を!)。

(2)並べ替え問題

 第3問と第6問に2題、「出来事を起こった順に並べ替える問題」が出題されます。これを苦手としている生徒が多くいます。苦手な生徒たちにはこんなやり方を指導しています。

1.選択肢の英文の横に簡単に日本語でメモを書いておくのです。(例)「繁華街」「同じ服装」「ムードボード」「ミシン」「おしゃれ」→2.それから本文を読み始めます。3.メモに書いた事項が出てきたら、即選択肢に番号を振っていきます。たったこれだけのことを実践するだけで正答率がグンと上がります。ここで注意しなければならないことは、(ア)ダミーが1つ混ぜてあるのでひっかからないこと。(イ)《難》必ずしも起こった順に英文が流れていないことがあるので要注意!、の二点です。

(3)推論問題

 設問に「…most likely…」「…imply…」とか「…infer..」とあるのがこの問題の特徴で、本文に明確な記述はありません。本文に書かれている内容から推論して答える、という「共通テスト」特有の問題で、当然難易度は上がります。しっかりと本文を読み込みたいです。

(4)NOT問題

 私が「NOT問題」と呼んでいる誤りを答える問題です。設問の中で「…NOT…」「…remove…」「…error…」といった形で問われる問題です。正しいものを3つ消して誤りを1つ見つけなければいけないので(消去法)、面倒くさく時間がかかります。当然難しくなり正答率が落ちる問題です。

(5)複数解答問題

 正しいものを2つ選ばせる問題は、1つは正解しても、もう一つが見つけられないということで正答率が落ちる問題です。これは難しくなります。

 私は練習で、これらの問題を解く時には、正解選択肢の根拠の痕跡を本文に残して解くようにうるさく言っていますが(「原文典拠の法則」「同一内容異表現の法則」)、誤りの選択肢の理由(「スリ替え」「記述なし」)も答えさせるようにしています。これをやっておくと、出題者の誤りの選択肢作成の傾向もつかめますし、コツのようなものが養われていくのです。誤答の選択肢には間違いなく明確なパターンのようなものが存在しています。

◎講演の予告

 このような「共通テスト」のポイント・コツのようなもの、勉強のヒントについて、6月17日に鳥取県立米子東高等学校の3年生に講演を行います。♥♥♥

1.日時 令和8年6月17日(水) 午後3時05分~4時45分 
2.対象 米子東高校3年生
3.場所 多目的ホール
4.講師 特定非営利活動法人 勝田ケ丘志学館 八幡成人
5.演題 「英語は絶対に裏切らない!」
6.目的 受験勉強に向けた心構えを聞いて、本格的な受験勉強を開始する契機
     とする 

 

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