中島みゆきさんの「糸」

DSCN2948 歌姫中島みゆきさんの最新アルバム『十二単~Singles 4 』(じゅうにひとえ)が発売されました。これは2003年から2013年の10年間に発売されたシングル・コレクションアルバムで、全12曲が収録されています。映画、TVドラマ、人気番組の主題歌、エンディングテーマとして取り上げられた曲ばかりです。私が購入した初回限定盤には名曲「時代」のライブ映像DVDがついていました。やはりみゆきさんは味がありますね。また、今日は、4月にWOWOWにおいて放送された“中島みゆき「歌旅劇場版」”が再放送されたので、もう一度見てしまいました。

 その中でも歌われた、「糸」という歌が大好きなんです。これは1998年(平成10年)にTBS系で放送されたドラマ「聖者の行進」の主題歌となった曲で、彼女の35枚目のシングルです。桜井和寿さんや岩崎宏美さん、森山直太朗さんら幅広い世代の歌手にカバーされている名曲です。サッカーの日本代表MF長谷部 誠さんも大好きな曲だと激賞していましたね。人のつながり、巡り逢い、絆を歌った歌で、みゆきさんの歌の中では、特に人気のある歌です。私はこの歌の最後の部分の詞が好きです。

縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かの 傷をかばうかもしれない

縦の糸はあなた 横の糸は私 逢うべき糸に 出逢えることを 人は 仕合わせと呼びます

最後の「仕合わせ」は誤植(ミスプリント)ではありません。「仕合わせ」とは国語辞典によれば、「運命の巡り合わせ」という意味なのだそうです。日本独自の言葉であり、「幸せ」とは意味が異なるようです。「幸せ」は良いことを意味しますが、「仕合せ」は良いこと悪いことの両方を含みます。恋人・パートナー・親・家族・大切な友達などさまざまな人との出会い、場所や時間がもし違っていれば、出逢うことがなかったかもしれない人たちとのことに感じられて、何ともじーん…とくるのです。みゆきさんは、この2つの言葉を上手に繋いでこの 「糸」という曲を書いています。「織りなす布」は、決して形として目に見えるものばかりではなく、過ごした時間だったり、思い出だったり。時に「縦の糸」になったり「横の糸」になって、寄り添ってくれたりしながら、優しく励ましてくれたり…。実に奥深い歌詞です。

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