クルトガ

クルトガ 私は、鉛筆は三菱鉛筆「クルトガ」(0.3mm ハイグレードモデル)を使っています。この「クルトガ」が2008年に初めて発売になったときは衝撃的でした。芯を回転させ、常に芯先がとがった状態に保つシャープペンは、今までにない斬新なアイデアだったのです。3月に発売されて、年間目標の80万本を数か月でクリアし、10か月で300万本売れたといいます。当時、472円という値段の安さも、大ヒットの秘密だったかもしれません。今日はこのクルトガの開発について。

 「まったく新しい機能を持ったシャープペンを作ろう」という開発チームが社内に発足したのが2001年。その「まったく新しいシャープペン」とは何か?が分からずに苦労したといいます。難産の末に、「芯が回って、いつもとがっているシャープペンをつくろう」という意見がチームの中から出てきてからは、一気呵成に開発が進んだといいます。いかにアイデアが大切かを物語る話です。どうやって芯を回転させるかの仕組みは1~2か月で決まりました。芯を固定する歯車が、筆圧を受けるごとに、0.3ミリ引っ込む。1回引っ込むごとに、芯が9度ずつ回転して、40回の上下動で1回転する仕組みです。クルトガエンジン」の誕生です。⇒動画でしくみをご覧ください ただし、芯が動いても違和感なく滑らかに書けるようにするための試行錯誤は限りなく続きます。満足いくものができるまでに、試作品は約5000本に上ったそうですよ。常に細く、一定の濃さで書けるというのですから、売れるわけです。

 普通のシャープペンは、書き続けるうちに芯が偏って太くなったり、芯がいきなり折れてその粉で手や紙が汚れたり、芯先が紙にひっかかってしまったりするのですが、この「クルトガ」はこれらの問題を一気に解決してくれました。従来、持ち手部分の素材や形状に工夫したシャープペンは数あれど、本来の書き味そのものに注目した商品は皆無です。ここに成功の秘密がありました。人のやらないことをやる」ですね。松江北高の教室でも、生徒たちが多く使っているのを見ます。もちろんこの名前は、芯がクルっと回転し、常にトガっていることから来ています。

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