次の文章の誤りはどこか、という問題が2年生「1月進研模試」に出題されましたね。実は、これは日本の高校生が本当によくやる間違いで、私も「八ちゃん単語」の中で大きく取り上げたところです。⇒コチラ becauseは接続詞ですから、文章が二つないとオカシイのです。Because~.が許されるのは、Why~?と聞かれたときだけ。注意しましょう。
We often hear it said that English olays the role of an international language. Because it is spoken all over the world by a great number of people.
最近、里中哲彦・キャサリン・クラフト『その英語はちょっと恥ずかしい!?』(三笠書房、2014年)を読んでいて、このbecauseに関して、興味をそそられた記述があります。前置詞としての「because+名詞」の新しい表現が浸透しつつある、という指摘です。
言葉は時代とともに変わるものです。英語もどんどん変化していて、新しい言葉が出てきたり、若者言葉が一般的になったりしています。
近頃では、becauseの新しい使い方が出てきました。みなさんは、「becauseは接続詞だから、その後ろに名詞はこない」と習ったと思います。I’m hungry because I forgot to eat my breakfast.(ご飯を食べ忘れたのでお腹がすいている)やI couldn’t go to work because l had a cold.(風邪をひいたので仕事 に行けなかった)などが正しい使い方です。
けれど、最近の英語では、「because+名詞」がア リになっているんです。最初は若者だけが使っていたのですが、ブロガーや ニュースキャスターも使うようになり、どんどん広ま っています。たとえば、友だちにレストランをオススメすると き、You will love this restaurant because PASTA!と言います。 「君はこのレストランがきっと気に入ると思うよ。な ぜならパスタ」としか言っていないんだけれど、この 「パスタ」のひと言に、「このお店のパスタは超おいし くて、女性に大人気で、しかもあなたはパスタが何よ りも大好きだから」などという理由がぜ~んぶ含まれ ているんです。面白いでしょ?
言葉は道具です。シチュエーションによって使い分 けたり、目的によって選ぶもの。 若い人と仲良くなりたかったり、友だちと盛りあが ってしゃべりたいのに、教科書に出てくるようなおカ タい英語しか話せなかったらバカにされちゃう。自分で使うかどうかは別として、「流行りの言葉」 を知っておくのは大事なことだと思います。 (pp.202-203)
確かに、最近ちらほらとこの言い方を目にするようになりましたね。ブログ“Fragments”にも、昨年「辞書にのっていない「because」の使い方」という指摘が載っていました。⇒コチラ 昨年の10月18日の “Quick and Dirty Tips.com”にも“Because as a Preposition”と題して観察が載っていました。⇒コチラ さらに興味のある方は、言語学者の考察をご覧ください。「because NOUN」とこの構文に名前が付けられているようです。
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“linguistlaura” July 2, 2012 ⇒コチラ
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“Language Log” July 12, 2012 ⇒コチラ
まだまだ高校現場では、正用法とは認めることはできませんが、英語教師としては頭に入れておいて、 今後のこの語法の行く末を、注意して見守りたいと思います。
なお、この里中哲彦・キャサリン・クラフトのコンビの前著『こまったカタカナ英語 つうじる英語に大変身!』(中公文庫、2013年)もずいぶん勉強になった本でした。ご紹介しておきます。

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