カエルと牛

 マジック・エフェクトの巨匠藤原邦恭(ふじわらくにやす)氏が、新作動物イリュージョンを発表しました。ほんわかとした効果が望める、癒し系マジックで、今業界で話題となっています。この人は昔からいい作品を作っておられます。♠♣♥♦

 マジシャンは、紙袋の中に2匹の動物が入っていることを説明します。取り出してみるとカエルと牛、かわいいイラストのカエルさんと牛さんの2匹(2枚)です。袋の中は、ほかには何も入っておらず空っぽです。この紙袋の中に、二つともすっぽりと入れてしまいます。観客にどちらかを言ってもらい、1匹の動物(仮に牛としましょう)を取り出します。そして、その牛を、別に用意した「赤いスリーブ(紙筒)」の中に入れます。カエルが入った紙袋は、口を押さえて、観客にしっかりと持っていてもらいます。マジシャンがおまじないをかけて、牛さんを引っ張り出すと、驚くべきことに、牛さんがカエルさんに変わっているのです!観客が紙袋を開いて中身を確認すると、紙袋からは牛さんが出てくるのです。カエルさんと牛さんの入れ替わり!!交換現象のマジックです。その構成と、用具の素材特性、それに、それを扱う「考え抜かれたハンドリング」によって、摩訶不思議な効果を作り出しています。藤原邦恭氏ご本人の解説も丁寧で、ハンドリングを詳細に、わかりやすく教えてくれます。藤原氏が、いかに考え抜いてこの手品を構成したか、このハンドリング解説に、その一端が現れています。錯覚を活用する部分と、錯覚を排してきっちり見せる部分を、巧みにブレンドさせている点がニクイところですね。「動物の絵」を使ったかわいいマジックですから、子供たちの前で演じるのが最適かと。もっとも、手品としては結構本格的なものですから、子供向け専用というわけでもなく、広く一般的なマジックショーで使えるネタです。観客に紙袋を持たせている点もミソ。観客自身が参加し、自らの手で中身を取り出すのですから、極めてクリーンです。怪しさのかけらもありません。その観客の驚きが、客席にいる他の観客にも、波動のように伝わるのです。「動物」も結構大型に作られていて、かなりの大きな舞台でも対応できるマジックになっています。それでいて、すべての用具は薄く、袋もたためばフラットになりますので、持ち運びには便利です。実践的なサロン・パーラー向けトリックをお探しの方にお勧めです。絵もとってもきれいですよ。

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