「サクラサク」

 「自分で、自分の記憶さえ信じられないんだ」「一緒に来てくれないか。今みんサクラサクraなの力が必要なんだ」「何を言ってもあなたはいつも背中を向けていた」「このままじゃ、家族が駄目になる。そしたら可哀想ななのは、じいちゃんだろ」「家族のことなんか、みんな知らん顔だからね」 来る4月5日(土)にロードショー公開される「サクラサク」のセリフです。原作はさだまさしさんの『解夏』(げげ)の中の珠玉の名編です。家庭を顧みず仕事に没頭するサラリーマン。父の認知症をきっかけに、思い出の地である福井県・美浜町の寺を探す旅に出る。崩れかけた家族は、70年前の父の大切な思い出の場所にたどりつけるのか?2014年春、この物語はあなたに深く問いかけ、前に進むきっかけを与えてくれるはずです。緒方直人、南 果歩、藤 竜也など、日本を代表する実力派が主演します。監督は『利休にたずねよ』で、第37回モントリオール世界映画祭・最優秀芸術貢献賞に輝いた田中光敏さんです。10年前に『精霊流し』を撮った監督さんですね。さだまさしさんが、主題歌「残春」を書き下ろし、4月2日に発売されます。今日届いたさださんの会報「まさしんぐWORLD」で、この映画の特集を詳しくやっていました。

 さださんが「サクラサク」に寄せてコメントを出しています。

 僕の父が、幼い頃ロシアから若狭に引き揚げた時の記憶を元に書いた小説「サクラサク」を田中光敏監督が映画にしたい、と言ってくださったのは4年も前のことだ。本を読んでくださった方がずっと映画化を思い続けて監督に相談したのだという。とは言え、映画はとてもお金が掛かる。そう簡単には人もお金も集まらないものなのだ。だが田中監督は本気だった。その情熱は3年を掛けて福井の人々の心を動かし、一気に熱は高まり、今年あっという間に映画が出来上がった。緒方直人さん、南果歩さん、藤竜也さんはじめ素晴らしいキャストにも恵まれたこの作品は春、日本中を感動で包むだろう。監督は原作者が心を込めて綴ったいくつかの大切な言葉をたったの一言も漏らさず、描いてくださった。心がバラバラになりそうな小さな家族が、老父の認知症をきっかけに、東京から福井を目指す旅の中で、少しずつお互いを見つめ直してゆく、というこの大人のメルヘンは田中監督の温かい人柄と眼差しとで、間違いなく原作を遥かに超える名作になった。  ―さだまさし

 田中監督からもメッセージがあります。

 今回のテーマのひとつに”背中”があります。気付かないうちに互いに背を向け合って暮らしている家族なので、悲しい背中、せつない背中…いろんな背中が出てきますが、背中で語ることのできる演技派の役者さんが揃ったのは大きいですね。今回は前に前に進むロードムービーですから、あえてスピーディに撮りたいというのは最初から決めていました。1カットごとに感動に浸るのではなく、すぐ次のカットを撮りたかった。今思えばそれも作品の宿命なのかなと感じますが、このスピードが成立したのは役者さん達とスタッフの皆さんの力のおかげ。最後まで全力で走り抜けたと思っています。  ―田中光敏

 さださんの書き下ろした主題歌「残春」(ざんしゅん)が壮大ないい曲で(「サクラサク」という曲は、すでにさださんは昔書いていたのでもう使えない。本当に悩んだ、と言います)、透明感のある歌声が、この映画のテーマにぴったりはまっています。心に咲く花は季節を選ばない 与えられしいのち かなしきもまたよろし。いい味を出していますね。この映画の公式サイトの「予告編」ムービーで、さださんの主題歌をチョットだけ聞くことができますので、ぜひ聞いてみてください。感動的な映画で、涙を誘いそうだ、ということだけは間違いないようです。映画館でお会いしましょう。⇒映画の予告編ムービーはコチラです。

桜の木

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