駿台M模試

 尊敬する野村克也さんがいつも言っておられることですが、「勝てない人間の特徴」とは「ミスを笑って済ます奴」だそうです。

 俺が監督になった1993年までの直近9年間、ヤクルトはずっとBクラス。実力も人気も、加えて覚悟もないチームだった。象徴的だったのはエラーをした選手の姿。頭をかきながらヘラヘラ笑ってベンチに戻り周囲も笑って「ドンマイ、ドンマイ」だ。覚悟なんて微塵もない。真にプロフェッショナルならば、ミスはまず「恥ずかしいこと」と感じなければ失格だ。恥ずかしいと受け止めて初めて「二度とミスしたくない」と思い、「じゃあ、どうすれば失敗を回避できるか、改善できるか」と考えられるからね。だから俺はヤクルトの監督に就任した時、選手にまず「覚悟」を持ってもらうことを決めた。チームのマインドを変えるのは監督の大事な仕事だ。 ―『BIG tomorrow』9月号、2014年

 私は、「勉強」も同じだと思っています。「模擬試験」も同様です。「嗚呼、間違えた!」で終わる人と、「なぜ間違えたんだろう?」と自問する人とでは大きな差がついてきます(微差大差)。模試の見直し」の重要性を強調するのはそういう理由からです。

 さて、松江北高では8月1日(金)に「駿台マーク模試」を実施しました。英語は私の予想通り難しいものでしたが、「ああ、悪かった」で終わる人と、「ここは、どんな知識が足りなかったんだ?」、「どこを読み落としたために間違えたのか?」と、自問して見直しておくことが大切です。特に難関大学を受けようと思っている人は、このレベルの問題を解けることが大切です。

 第1問の発音・アクセント問題のA問3に、-ng-の発音を問う問題が出ましたネ。「子音」の発音で「まだ本試験に出ていない最後の大物」として、私が授業でも何度も取り上げている問題です(先日の米子東高校での講義でも、昨年の広島県・江田島の学習合宿でも取り上げて解説しました。生徒諸君、覚えていてくれたかな?)。

angle       ②finger       ③hungry        ④singer

 でも、この問題のツボを知らない人は、いくら考えてもできません。(1)「語中の-ng-ははっきりグと発音し、語末の-ngはングと鼻に抜ける発音をする」という基本ルールに、(2)「語末の-ngに何が(-ing, -er)ついても発音は変わらない」、そして(3)「例外:ただし比較級・最上級だけははっきりとグと発音する」(例:longer, stronger) この三つの知識さえあれば簡単に答えることができます。①②③は語中、④はsingという語末の-ngに-erが付いた形ですから発音は変わらず鼻に抜けるングです。したがって④が正解ということになるわけです。間違えた人は、きちんとこの三つのルールを頭に叩き込んでおきましょう。同じミスを二度としないようにしましょうね。

 いつものように、今回の「駿台マーク模試」の見直し用プリントを「ダウンロードサイト」に登録しておきました。松江北高では、模試の度に、このプリントを翌日に配布して見直しを迫っています。ここで、この「見直しプリント」の作成過程を述べておきます。私は生徒と一緒に問題を解き、解答のポイント、各問の難易度を測りながら、問題用紙に書き込みをしていき、それをパソコンに入力して大元の下書きが出来上がります。それをもう一度、問題と照らし合わせながら不足している情報を付け足し、推敲を何度も何度も重ね(今回は8回新しい版を打ち出しました)、完成します。毎回夜中まで集中してやるので、相当の時間がかかり大変です(模試は土曜日に実施されることがほとんどなので、土曜夜・日曜の2日を使うことができるんです)。でもこれを毎回やっておくと、1)試験で狙われる箇所が予測できるようになる、(2)問題文を深く読むようになり、分析能力が上がる、(3)自分の受験データベースが増えていく、(4)生徒達に「見直し」の重要性を諭す材料となる、(5)生徒の質問に即答できる(残念なことですが、模試を解いていない先生方がたくさんいらっしゃいます)、などの効果が期待できます。ご覧になったことがない先生方のために(このサイトを始めるまでは、全国の先生方から「見せて欲しい」と多くの依頼をいただいたものです)、下に写真で貼り付けておきますね。会員の先生方は、「ダウンロードサイト」からプリントアウトしてご利用ください。今回は、模試の終了と同時に夏休みに入ってしまったので、東大・京大特別講座」(90分)に出てくる生徒達に配って見直しを迫ります。

  • 「駿台マーク模試」見直しプリント 島根県立松江北高等学校DSCN4066

    DSCN4067

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