羊のマフラー

年賀はがき 今年は未年。私は年男です。美」「善」「義」など、前向きの価値観を表す漢字には、羊の字を含んでいるものがたくさんありますね。白川 静博士の分析によれば、漢字の原型ができたころ、羊を神事に用いることが多かったから、とのことです。

 さて、未年の2015年の年賀はがき「無地・インクジェット紙」にデザインされているひつじには、12年越しの壮大なストーリーがあったことが判明して、「遊び心のある組み合わせだ!」「前例にこだわらない発想が面白い!」と、年末に話題になっていました。今から12年前の2003年の年賀状は、可愛らしいひつじがせっせと何かの編み物をしているというデザインでした。そして干支がひと回りした今年2015年は、ひつじがウール(woolという単語はセンター試験でも要注意の「カタカナ語」で、日本語読みするとハメられますよ)のマフラーを首に巻いて、編み終わった棒針を右手に持っている、という微笑ましいデザインです。12年前のあの編み物、長年の歳月を経て、ちゃんと編み上がっていたんですね!

 

 12年をかけて、年賀はがきでひとつの物語を描いてしまう、なんとも粋な演出です。デザインを担当した日本郵便の切手デザイナー・星山理佳さん(40歳)によると、12年前から「12年後にできたらいいな」と狙っていたそうです。ただし、切手やはがきのデザインは、仕事全体のバランスなどを考慮して決められており、必ずしも同じデザイナーが担当するとは限らないんです。今年のデザイン担当が、12年前と同じ星山さんだったからこそ実現したことで、こんなところにも12年間のさまざまなドラマを感じることができます。

 日本郵便広報室によると、干支(えと)をデザインする年賀はがきで、12年越しの“続編”(同じ動物同士でストーリーがつながる)は初めての試みだそうです。年賀状離れが続く中で、日本郵便は「年賀状を書くきっかけにしてもらえれば」と期待しています。はがきの下部には帽子と手袋を描きました。星山さんは「マフラーの完成を報告する羊をイメージした。帽子と手袋も編んでいたので12年かかったみたい」と話します。面白いじゃないですか。「そういえばあの頃は…」と、過ぎ去った時間を懐かしんでもらいたい、というのが狙いなんでしょうね。

 

 「年賀はがき」の発行枚数は、ピーク時の2004年用で約44億6000万枚ありましたが、メールの普及などが原因でどんどん減少し、2014年用では約34億枚まで激減しました。日本郵便は「年賀状離れ」を何とか食い止めたいと、さまざまな試みをやっています。通信アプリLINE(ライン)上の友人に年

▲年明け早々フォーゲルパークで会ってきました!

▲年明け早々フォーゲルパークで会ってきました!

賀はがきを送付できるサービスを導入、スマートフォンをかざすと「ハローキティ」の動画が楽しめる年賀はがきも販売したり、年賀状の印刷までもやってくれます(私は今年は郵便局で年賀状を印刷してもらいました)。やはりお正月にいただく年賀状は、何か温かいものがあって格別ですよね。

 

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