「東京スカイツリー」のエレベーター

DSC01688 春の陽気となった三連休の最終日。2月22日、東京・墨田東京スカイツリーで起きた「エレベーター閉じ込め」騒動。20人の乗客が地上30メートル(10階建てのマンションの高さ)で急停止したエレベーターに閉じ込められました。隣に移動した別のエレベーターに乗り移るという方法で救出されたのは、発生から5時間半後でした。幸いけが人はいませんでした。救出作業は隣のエレベーターを同じ高さまで移動させ、側面にある緊急用の扉を開けて、2基の間にステンレス製の板(長さ約12センチ、幅約40センチ)を渡し、乗り移る方法で実施しました。

 閉じ込めが起きたエレベーターは東芝エレベータ製で、40人が乗れるエレベーターが4基設置されており、地上350メートルの展望デッキまで約50秒で結んでいます。今回は2基が緊急停止し、そのうち1基に乗客が乗っていました。エレベーターの制御盤と本体をつなぐ回線の束が別の装置と接触して損傷したことが原因でした。「天望デッキ」などに、約1,200人が取り残されましたが、運転を再開したエレベーターで順次降りました。あんな狭い所に5時間半も閉じ込められた人たちはさぞや大変だったことでしょう。2月26日、安全が確認できたとして営業を再開しています。閉じ込めのあった1基は運用を停止して点検を続けました。

 そもそも、設置されている場所が特殊です。日本には高層のランドマークがいくつかありますが、あそこまで高い建物は少ないのです。さらに、40人を乗せて、高速で高いところへ運ぶというのはなかなかありません。そういう意味で今回のケースは非常に稀だと考えられます。通常、高層ビルにはフロアがあるので、止まってしまっても最寄り階に避難させることができます。ところが、スカイツリーは5階から上は340~350メートルの展望デッキまで何もありません。そこで緊急停止したら、点検する人が使うようなはしごなどを使って避難することしかできません。一般の人には危険です。そうした問題を東芝エレベータがよく考えていて、乗り物の側面に緊急避難の脱出経路を作り、いざというときは隣の動いているエレベーターを横付けして、そこへ避難させ、そのエレベーターで安全に降ろす方法を開発段階で検討し、実装していたのです。

 東京スカイツリーのエレベーターは4種類の内装があり、春・夏・秋・冬の四季を表現しているのだそうです。

・春(桜の空)
・夏(隅田川の空)
・秋(祭の空)
・冬(都鳥の空)

 地上350mの高さにある「天望デッキ」へのぼるエレベーターは、自分では選ぶことはできず、案内されたものに乗ることになります。「天望デッキ」までわずか50秒で運んでくれるシャトルエレベーターです。春夏秋冬と、それぞれ異なるイメージで飾られたエレベーターは、40人乗りでは国内最高速。スカイツリーの運営を支える業務用エレベーターは、日本一の昇降距離(464.4m)を誇ります。

 私がかつて「天望デッキ」へのぼるときに案内されたエレベーターは「秋」でした。ピカピカの金色です!ドアがオープンすると、目の前に東京の絶景が広がります。

 そして、下りるときに乗ったのは「冬」のエレベーターでした。銀色のシックな内装で、都鳥(ユリカモメ)の空を表現しています。これは墨田区のデザイナー高橋正実氏がデザインしたものだそうです。

 よく見ると、雲の中にスカイツリーが見えますね!

 この四季を表現したエレベーター、どのエレベーターに乗れるのか自分では決められないところも、また一期一会という感じで趣があって良いなーと思いました。スカイツリー「天望デッキ」へのぼるときは、どのエレベーターになるかちょっとワクワクしつつ、それぞれの内装を楽しみたいですね。♥♥♥

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