特急「スーパーおき」

DSC03336 JR西日本に在籍して、松江を走っている特急形気動車・キハ187系特急「スーパーおき」を紹介しますね。キハ187系気動車は、山陰地方の特急で使用されていたキハ181系の老朽置換、そして高速化事業による速達化などを目的に製造された車両で、2001年に島根地区の特急「スーパーおき」「スーパーくにびき(後の「スーパーまつかぜ」)でデビューしました。2年後の2003年には鳥取地区DSC03367「スーパーいなば」にも投入されました。2両編成が基本です。自由席と指定席の1両ずつのモノクラスの構成で、グリーン車はついていません。繁忙期にはときどき3両で運転しているようです。車体はステンレス製、先頭車は貫通型で、前頭部に3色LED式の愛称DSC03337表示器が設置されています。制御付き自然振子式車両で、営業最高速度は120km/hと、見かけによらず高性能な車両ですが、山が多く急こう配の山口線に入るとガクンとスピードが落ちます。223系電車などと共通の部品も多数使用されていて、コストダウンを実現しています。座席はリクライニング・シートで、側窓は大きめです。内装は暖色系でまとめられていて木質系の材DSC03358料も多用されています。平成14年には「ローレル賞」(通勤形電車および近郊形電車を選定対象として、主に技術面で優秀な車両を評価する)を受賞している車両です。

 DSC03363私は、ときどき松江から新山口まで行って新幹線に乗るのに利用しますが(津和野高校勤務の頃は3年間で37回も博多に行くのに利用しています)、座席も窮屈でなにせ長時間になるのでこの上なく疲れます。非電化区間はディーゼルエンジンの音も結構します。先日も新山口駅に降りるとほぉーっとしました。JR九州の特急列車とはえらい違いです。あそこの列車は、乗ってて楽しいですものね。 

 大好きな西村京太郎先生の長編推理小説に『十津川警部 「スーパー隠岐」殺人特急』(2005年、実業之日本社)という作品があります。私が津和野高校に勤務しているときにちょうど出版されたミステリーで、近辺が殺人の舞台になっていたのでとても印象深く読んでいました。この作品は、次のような印象的な文章で始まりますが、正確には鳥取―新山口間は379.8kmです。なお、鳥取駅 ― 新山口駅間の走行距離は、日本国内の気動車特急としては第2位の長さです(第1位は札幌―稚内間の「ス-パ-宗谷」「サロベツ」で、走行距離は396.2km)

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IMG_8350 特急「スーパーおき」は、日本で、いちばん短い、特急列車である。山陰本線の鳥取・米子から山口線の終点、新山口までの、最長で285.4キロを走る、この列車は、わずか、二両編成の、ディーゼルカーである。

 日本の特急では、二両編成が、いちばん短い。ほかに、二両編成の、特急列車というと、岡山・鳥取間を走る「スーパーいなば」、鳥取・米子と益田の間を走る「スーパーまつかぜ」、そして、北近畿タンゴ鉄道の特急「タンゴディスカバリー64号」がある。この「タンゴディスカバリー64号」は、山陰の城崎と天橋立の間を走っている。

 最近の車両では、ラッピングも施され、石見地方をPRしているようですね。

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