森の中の家~安野光雅館

 「森の中の家  安野光雅館」は、画家安野光雅(あんのみつまさ、91歳)さんの描く繊細で柔らかな水彩画の世界に相応しく、森に抱かれてひっそりとたたずむような美術館となることを目指して作られています。次に現れる世界への期待を胸に抱かせる美術館に続く長い回廊、周囲の景観に溶け込む杉板張りの外壁、採光の為のわずかな開口部より外の自然を感じながら絵画を鑑賞できる展示室。安藤忠雄(あんどうただお)さんの設計による空間と共に、画家・安野光雅さんのやわらかな色彩の水彩画の世界を楽しむことができます。安野先生は、1926年に島根県鹿足郡津和野町に生まれ、教師をやめて画家に転じられ、絵本作家としてデビューなさいました。紫綬褒章受賞、文化功労者です。津和野高校に勤務していたときは、毎週のようにJR津和野駅前に佇む「町立安野光雅美術館」を訪れていたぐらいに大ファンの私は(⇒コチラです)、ぜひ訪れてみたいと思っていました。今回「神戸ルミナリエ」を見た帰りに(⇒私の「ルミナリエ」レポートはコチラです)、グルッと京都を回ってやって来ました。

 京都丹後鉄道久美浜駅特急「丹後の海(はしだて)」を降りた私は、予約して待たせてあった「久美浜タクシー(1台しかない車!)で、森の中の家」へ向かいます。どんどん山の中へ入って行きます。いったいどんな所まで行くのか、不安になってきました。運転手さんの説明では、この当たり一帯は工業団地として造成されていたのが、進出してくる企業がいなかったために、和久傳さんが買い取って植樹を始めて「森の中の家」として6月にオープンしたそうです。同美術館は、百貨店を中心に弁当や和菓子を製造販売する「紫野(むらさきの)和久傳(わくでん)」(本社・京都市)が、製造拠点の久美浜工場(通称・和久傳の森)の敷地内に建設。鉄筋コンクリート造り2階建て(延べ床面積420平方メートル)で外壁は杉板貼り。デザインは世界的な建築家、安藤忠雄さんが手がけました。安野さんの美術館は、出身地の島根県津和野町の駅前にある「町立安野光雅美術館」に次いで2館目になります。運転手さんの話によれば、安野先生も、最近ここに来られたそうです。安藤建築ということもあり、全国からたくさんの建築家の卵の学生さんたちも見学に来ておられるとのことでした。このような郊外のへんぴな所に、開館約3ヶ月で来館者数が1万人を突破、多いときには1日300人を超える日もあるとのことです。

 そうこうする間に、現地に到着しました。何もない山の中です。「こんなところにホントに美術館が?」入り口を中に入っていき、敷地内に入ると、まずは広々とした芝生が。そしてそれらしい建物を発見。どうやらこれが美術館のようです。美術館に至るまで、折れ曲がった長い回廊を移動することで、次に現れる世界への期待を胸に抱かせます。コンクリート打ちっ放しの安藤先生の建築です。外壁は杉板張りとして、建物が周囲の景観に溶け込むように意図されています。「外は屋久杉の板張りで、中からも自然が感じられて、すごくいいんですよと安野さん。まさに“大きな森の小さな家”を体現した場所で、そこに息づく命を感じながら絵の世界に浸れる、贅沢な機会となりそうです。コンクリートの回廊には、目線の高さに小さな窓があります。美術館をチラ見できる構造になっているんですね。期待感があおられますね。そして意外と長かった回廊を抜けて、やっとご対面。森の中の家 安野光雅館」です。鉄筋コンクリート造り2階建てで外壁は黒い杉板張り。自然との調和が意識されていますね。内装にも木材を多く使い、壁の細長い開口部からは外の緑を楽しむことができます。建物が周囲の景観に溶け込むように意図されています。安野先生の描く繊細で柔らかな水彩画の世界に相応しい、森に抱かれてひっそりとたたずむような美術館です。美術館に至るまでの折れ曲がった長い回廊を移動することで、次に現れる世界への期待感も高まります。さて、では入ってみましょう。受付でチケット(1,000円)を買うとパンフレットがもらえます。展示室は採光のためのわずかな開口部を通して、外部の自然の森を感じながら、絵画を鑑賞できるように考えられています。安野先生の「洛中洛外」シリーズの絵画57点(平成23年~平成28年)が展示されていました。展示作品は、紫野和久傳」桑村 綾会長(76歳)のコレクションです。3カ月ごとに展示を入れ替える予定とか。和久傳」は、京丹後が創業の地。桑村さんは「恩返しをしたいという思いがずっとある。地域の人に楽しんでもらうのはもちろん、外の人が訪れて、京丹後の魅力を知るきっかけになってほしい」と話しています。最近の月刊『到知』でも、桑村会長安野先生の対談が掲載されていて、ますます訪れてみたくなりました。安藤忠雄さんのシンプルでかつ自然の光や風を取り込んだ独特の切開が光る建築と、安野先生の優しい水彩画の世界を、両方を楽しむことのできる美術館でした。「伝統と自然のことなど忘れてはならぬことが京都にはたくさんありました」と、安野先生は展覧会に言葉を寄せておられます。

 私は、子供のころから絵をかくことや、本を読みことが好きでした。絵をかくことは、「静物写生」のように、見えるものを写真のように描くのが一番いいと考えやすいのですが、それだけではありません。むしろ見えない世界を描くことのほうが多いのです。絵は、ものごとを空想宇するとき、とても役に立ちます。大人になって気がついたのでは間に合わないのです。できるだけ「若いとき」に絵を描くことや本を読むことが大切です。(安野光雅)

 今も『産経新聞』毎月第1日曜日に、「安野光雅が描く洛中洛外」シリーズの絵が掲載されていますね。嵐山や金閣寺、銀閣寺、哲学の道など古都・京都の名所から、丹後半島の棚田、大江山の雲海まで洛中洛外を歩いて描いておられます。私はこの絵と安野先生の解説を楽しみにしています。昨年12月24日からは展示作品が入れ替えられ、『御所の花~冬と秋と夏と』が展示されています。小規模美術館ながら、安野ファンの新たな聖地になったようですね。❤❤❤

松江は6年ぶり49センチの積雪です。雪かきが大変です。松江北高は今日は3時間目からの授業で、私は1時間目の授業だったので、お休みです。おかげで朝から原稿書きがはかどりました。お昼、近くの郵便局で振込、「セブンイレブン」に新聞3紙を買いに行って、「ラパン」で食料を仕入れ、帰り道に「ピッコロ」「なすとベーコンのカレー」を食べました。美味しかった。少しお昼寝をして「高林鮎子弁護士シリーズ」の再放送。町内の組長をしているもので、雪道を踏みしめて、総会の「案内チラシ」を17軒に届けました。夜は「科捜研の女」を見て、再び原稿執筆。明日の予習をして就寝。充実した1日でした。❤❤❤

 

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