不自由英作文

 センターも終わり、松江北高では、今はそれぞれの二次試験に向けて、「特別講座」をやっています。今年はセンター試験が遅かったので、二次対策に割ける時間が例年に比べて少ないので、密度の濃い授業を展開しなければなりません。私はこれまでは、火曜日と金曜日はお休みだったんですが、この1ヶ月間 は毎日授業です。金曜日はとってもハードで、理系トップの授業、補習科の授業、東大・京大特講2時間の計4時間の授業があります。年寄りには実に応える生活です〔笑〕。

 今日は、英作文、中でも「自由英作文」を、東京大学の問題を使って取り上げました。その中で触れた英作文のコツとしての「KISSの法則」*のお話です。Keep It Short and Simple(短く簡潔に)の頭文字をとって「KISSの法則」と呼んでいます。まず「短く」は、長~い日本語の文章を英語に直す時に、そのまま英語に直して、つながりを間違えてしまう生徒が多く見られます。実は、必ずしも1文で書く必要はなく、2文、3文に分けて書くと割と楽に書くことができるんです(翻訳を求められているのではありません。意味を伝えればよいのです)。和文和訳」が求められます。京都大学大阪大学などの難しい英作文を書くときに効果を発揮します。もう一つの「簡潔に」は、決して難しい単語や表現を使う必要もないし、また使ってはならない(当然間違える確率は高くなるのですから)というものです。数年前に松江北高から東大の理科三類に合格したWくんは、決して難しい単語を使わずに、中学生のような簡単な語句を使って作文をしてきていました。これが秘訣なんです。「難しい」ことをいかに「簡単に」書けるか、これが本当の「英語の力」だと思います。

*この言葉は、航空機メーカーロッキード社の技術者のケリー・ジョンソンによって造られたもので、一般には “Keep it simple, stupid” (シンプルにしておけ!この間抜け)と解釈されますが、ジョンソンは “Keep it short and simple” (簡潔に単純にしておけ)の意味で用いていました。専門家の独り善がりに警鐘を鳴らす意味があります。この原則の実例として、ジョンソンが設計チームに一握りの工具を手渡して、平凡な整備員が戦闘中に故障しても、この工具だけを使って修理ができるようなジェット戦闘機を開発しろ、と課題を出したと言われています。

 「自由英作文」とは言うものの、実際にはテーマ語数構成などの縛りがかかるために、「不自由英作文」だと、私はいつも指導しています。問題の趣旨に合わないことをいくら正しく書いても0点です。このような縛りに注意して、できるだけ「短い文」を使って、「簡潔に」書くのがコツです。授業では、英語特有の論理構造を説明して、「主題文の提示(テーマ)⇒支持文(具体例・理由)⇒結論」の形で組み立てること、必ず段落ごとに改行をし、3文字分へこまして書き始めること、結論は主題文とは異なる表現で同じことを繰り返すこと、理由は2つ以上述べると説得力が増すこと、文と文との間に「つなぎ語」をはさめるようになると、文章が締まってくること、指定語数の8割以上は埋めること、を解説しました。そして、上級を目指したい人は、何かを言ったらそれに関連するフォローの文を付け加えると、文の厚みが増すので、説得力が一段と増すことを付け加えました。注意点は、①節の数を少なくしてシンプルな文を心がける、②「つなぎ語」を上手に使うと見栄えがよくなる、③知っている単語以外は使わない!の三つ。「ダウンロードサイト」に登録してある私の指導資料が参考になるでしょう。「英作文」は先生について、個別に添削してもらいながら毎日練習するのが、一番の方法です。松江北高では例年この時期、英語科全員が総出で、3年生の作文の添削指導にあたっていました。❤❤❤

・「自由英作文の解き方」 八幡成人 島根県立松江北高等学校 ⇒コチラです

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