underpants

 以前に、ジョージア大学で行ったunderpants(下着)のアンケート調査結果です。被験者は同大学の学部生・大学院生です。

◎ underpantsをはくのは誰でしょうか?
男性 9           女性 6          両方 13
その他 子供だけ 5     自分の語彙にはない 3

  この結果だけから見ると、underpantsは男・女用共に用いられると思われますね。ところが、私たちの編集顧問、米語の専門家ジョン・アルジオ博士にお尋ねしたところでは、underpantsという語は、もはや現代アメリカ英語では、男性・女性の下着に使われる一般的な語ではなく、子供用下着に使われるのが普通とのことでした。男性に使うとした9名、女性に使うとした6名は、本当にこの語を自分で使っているのか?博士は懐疑的です。ここら辺はまだ辞書の記述が追いついていないポイントです。

 イギリス英語の立場より、同じく編集顧問のロバート・イルソン博士は、LDOCE2“esp. for men”というレーベルに注目されて、女性用にも用いられている実態を指摘されました。同僚のSylvia Chalker博士も、最近女性用に用いられた例を見たと言っておられたそうです。

 『ライトハウス英和辞典』(研究社)では、「《米》では男女両方,《英》では普通は男性用というきわめて正確な注記が入れてあります。フェイバリット英和辞典』(東京書籍)の「(特に男性用の)パンツ,ショーツ」のような示し方は、英米をごっちゃまぜにしている点、日本語では男性用を普通はショーツなどとは言わない点、誤りです。ジーニアス英和辞典』(大修館)の「《米》パンツ《男性用・女性用の下着》;《英》(男性用)パンツ」は《英》用法を割り切りすぎという不備があります。オーレックス英和辞典』(旺文社)の「《英》では男性用を指すが、《米》では男女両方のものをいう」や『ウィズダム英和辞典』(三省堂)の「《英》では男性用、《米》では男女両方のものをさす」も同様です。 その意味で『スーパーアンカー英和辞典』(学研)のように、「パンツ(男性用・女性用下着)」と、くくってしまうのも、一つの優れた見識かとも思います。

 来年から始まる新しい英語の「共通テスト」では、「イギリス英語」の出題の可能性が予告されています。発音、文法、語彙、意味などにその違いが認められますが、現場の新しい課題ではあります。私は、そんなに目くじらを立てるほどのことではないと考えていますが、教師が頭の隅に置いておかなければいけない事項だとは思います。♥♥♥

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