特急「サンダーバード」

 全国の特急列車を制覇する、という壮大な目標を持っている私の今回のお目当ては、特急「サンダーバード」です。都合三回乗りました。京都~金沢の往復に、そして和倉温泉から金沢に戻る時です。西日本の特急列車として、利用者数が多いことでも有名な列車です。観光目的だけでなく、通勤に利用する人も多いと聞きました。1時間に2本くらい出ています。ただ、今回の新型コロナウィルス感染拡大の影響で、乗客は少なかったですね。貫通型非貫通流線形の2タイプの車両があります。詳しく列車内を観察した報告記です。

 今回はグリーン車を利用しました。グリーン車は、西日本ではお馴染みの2列+1列の3列シートです(指定席・自由席は2+2列)。ワインレッドのダークな色調の中に、赤の華やかさが生かされていますね。2015年から2018年に「サンダーバード」用のリニュアルが行われ、普通車の座席モケットはブルー柄で統一されました。女性専用席も設けられました。照明もやや薄暗い感じで、落ち着いた雰囲気となっています。座席上部には読書灯も付いているので、本を読むのにも便利ですし、手元が暗いと感じた時には利用しましょう(自由席、指定席にもありました)。座席の幅はかなりゆったりしています。座り心地も非常に良く、グリーン車に相応しい座席です。高級化溢れるシートになっていますので、乗り心地もいいと評判ですし、長時間座っていても疲れないと話題になっています。ゆったりと座ることができるシートになっていますので、隣の方とぶつかってしまう心配なども軽減することができます。また体の大きめの方(誰だ?)でもゆったり座ることができるのも、サンダーバードグリーン車の魅力になっています。中でも特に、座席についているネックピロー(写真上)が、ふかふかで心地よいことこの上ありません。リクライニングすれば眠ることもできそうです。私が松江でよく利用する特急「やくも」ネックピローとは雲泥の差です〔笑〕。2人掛けの座席も各座席に肘掛けがあるので、肘掛けの取り合いで気まずくなることもありませんね。グリーン車の座席には肘掛けの側面に、一つの席につきコンセントも1つずつ用意されています。列車内でパソコンなどを使いたい!という方にもおススメになっています。移動しながら仕事を進めることなどもできますし、より時間を有効に使うことができますね。またパソコンだけではなく携帯電話などの充電なども気軽にできるようになっていますので、長時間の移動の際などでも携帯などで暇つぶしすることもできますし、ゆっくりくつろぐこともできます。ぜひみなさんも席に一つ用意されているコンセントを利用して、快適な列車の旅をサンダーバードのグリーン車で満喫してみてください。私はデジタル一丸レフカメラの充電に充てました。座席の足もとにはフットレストがあります。テーブルは座席の肘掛けの中に収納されています。反対側にはドリンクホルダーも付いています。通路には自販機も用意されていました。窓も大きくて、北陸の車窓を大いに楽しむことが出来ます。快適性が高く最高の乗り心地でした。あ、それからリニューアル時に、JR西日本の在来線車両としては初となる温水洗浄機能付き暖房便座が導入されています。現在は、特急「しらさぎ」や、特急「能登かがり火」(金沢~和倉温泉)にも転用されています。

 大好きな西村京太郎先生の作品に、『裏切りの特急サンダーバード』(祥伝社文庫)というのがあります。西村先生は、この列車の前身の特急「雷鳥」がお気に入りで、私がお尋ねした時も、「サンダーバードはちょっと…」とおっしゃっておられました。⇒コチラです  先生を湯河原にお訪ねした際に、先生の今までに乗られた列車の中で一番印象深いお好きな列車はどれですか?」とお尋ねしました。すると先生は、間髪を入れずに「やはり「雷鳥」ですね。あれ好きなんだよ。今は全部「サンダーバード」になっているでしょ。あれはちょっとね。残念だね。」と答えられました。以前の先生のファンクラブ会報には、「『雷鳥九号』というタイトルが好きなんです。何号でもいいわけじゃない。なんとなく語呂がよくありませんか?」 「私は雷鳥という名前が好きだが、それを直訳したようなサンダーバードという名前は、どうしても好きになれなかった。もう少し細かくいうと、雷鳥の中でも、雷鳥九号という名前が好きだった。九という数字に、別に縁起をかついでいるわけではなくて、雷鳥九号という音が好きなのである。それが今は、なぜか雷鳥という名前が消えてしまって、サンダーバードだけになってしまった。残念で仕方がない。何とかならないものか」というインタビューが載っていました。

 それでかどうか知りませんが、この物語ではサンダーバードを爆破するという物騒な設定となっています。あらすじは、次の通りですが、作品中には先生がこの特急列車にずいぶん思い入れを持っておられることが感じとれます。♥♥♥

    大阪から北陸本線をひた走る特急サンダーバード。ある日、この列車が400人以上の乗員・乗客とともにジャックされ人質となった。犯人グループの要求は身代金なんと11億円。拒否した場合は列車サンダーバードを爆破するという。偶然車内に居合わせた北条刑事の協力を得て車内の様子を探る十津川警部。途中駅を通過し走り続けるサンダーバードの異変に気付き騒ぐマスコミ。犯人からの指示で11億円のうち3億円はヘリからばらまかれてしまう。和倉温泉駅に列車が着き、5分後に爆破されると知り、慌てて逃げる乗客たち。犯人グループはところどころで爆弾を使用しながら、まんまと身代金をせしめる。冷静にグループを率いているのは誰なのか?十津川は犯人たちがもう一度同じ手口で犯行を行うと予測するのだが―という話。

 もう一つ、原口がこの北陸本線が好きなのは、列車が気に入っていることも
あった。
 前の特急雷鳥も好きだったが、683系と呼ばれる、最近モデルチェンジし
たサンダーバードも好きで、気に入っている。(p.7)

<私は、毎日のように、特急サンダーバードのグリーン車を利用しているもの
です。
 私は、昔からサンダーバード(その前は雷鳥)が好きなので、この際、注文
を出させて貰いたい。
 これからの特急の乗客は、二つに分かれると思っています。ある区間を、と
にかく移動できればいいという客は、安く早くの二つだけで満足するでしょう。
もう片方は、とにかく車内での何時間かを楽しみたいという客です。
 時間も金もある客にとって、料金が今の二倍になっても構わないのです。
 特にサンダーバードの乗客は、北陸の温泉郷へ遊びに行く客が大半だから、
そこへ着くまでの車内でも、ゆったりと過ごしたい。途中がみみっちければ、
温泉三昧の楽しさあ半減してしまいます。
 特にグリーン車内では、酒も楽しみたい。それも自動販売機で買って持ち込
むなどというのは興ざめです。
 美しいサンダーバードガールが注文を聞きに来て、夏なら冷えたビール、冬
なら熱カンを運んで来て、お酌をしてくれる。そんな嬉しいサービスをしてく
れたら、私は喜んでご祝儀をはずみますよ。
 どうか、こんなサービスを考えてください。
 JR西日本様
                       特急サンダーバードを愛する者>
                                 (pp.8-9)

 1号グリーン車から、2号車(指定)に入ると、座席の色が変わる。サンダ
ーバードでは、シートの色が、一両ごとに赤とグレーになっているのだ。
 グリーン車だけが薄紅色だが、それでも枕の部分は赤である。(p.13)
 
 だから、車内を見て歩くのが楽しい。一番新しい683系の車両にも満足し
ていた。
 前部の形状は前の681系に似ているが、前照灯部分が違っている。原口は
隠れた鉄道ファンでもあるのだ。(p.14)
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