お風呂でリラックス~マインドフロネス

 『朝日新聞』を読んでいたら、「マインドフロネス」というあまり聞き慣れない言葉に出会いました。もちろん英語のmindfulness(今この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずにとらわれのない状態で、ただ観ること)からの造語ですね。

 マインドフロネスは、何も考えずにお風呂に浸かること。気になっていることや考え事が浮かんできてもそれらを横に置いて、ぼんやりしてみてください。湯船の中でも情報に触れていると脳は働き続けます。活力を回復するためにも、大切なのは脳を休ませること。そのために、『今、ここ』に意識を向ける、マインドフルネス瞑想(めいそう)を活用します。湯船に浸かる時間を利用すると取り入れやすいんです。入浴は日常から解放されてひとりきりになれる空間だからです。また、入浴には心身をリラックスさせ自律神経を整える効果もあります。自律神経には、昼間や活動しているときに活発になる交感神経と、夜間やリラックスしているときに活発になる副交感神経があり、その切り替えがうまくいかないと心や体にさまざまな支障が生じます。温かいお湯に浸かって“無”になれると、副交感神経が優位に働いて身も心もほぐれます。  (東京都市大学 早坂信哉教授)

 「長引くコロナ禍において、免疫力を高め、気分転換を図るためにも、バスタイムを有効活用しましょう。シャワーだけで済ませるのではなく、お湯をはった湯船にきちんと浸かることで、心と体にたくさんのメリットが得られます」とのことです。

 人間には自律神経があり、アクティブモードの「交感神経」と、リラックスモードの「副交感神経」がバランスを取りながら人間を生かしてくれています。衣服を身に着けない浴室では、心と体が解放的になりやすく、プライベートな密室空間にいることで、気持ちが落ち着き、気分転換も図れるのです。しかも、水中では体重が約10分の1になるため、入浴での浮力作用により重力からも解放されます。筋肉や関節の緊張が緩めば、さらにリラックスして副交感神経が優位になるのです。「このように、自律神経に働きかけるという点は、瞑想法の一つで企業などでも導入されている『マインドフルネス』に通ずるところがあります。深い呼吸をしながら心身をリラックスさせ、自律神経を整え、ストレス解消などの効果が得られるマインドフルネスを入浴のシーンに取り入れる、いわば『マインドフロ(風呂)ネス』として私は入浴習慣をおすすめしています」

 「血流が改善されると、体にはいいことずくめなんですよ。血液内の酸素や栄養、ホルモン、免疫物質などの体に大事なものが末端の細胞までくまなく運ばれ、二酸化炭素や疲労物質、老化物質などの老廃物が効率よく排出されるようになります。新陳代謝が上がり、体がリフレッシュすることで、疲労回復にも効果的なのです」新陳代謝がよくなると、肌の基底層の細胞分裂が活発になり、肌のターンオーバーも促進される。全身の毛穴もしっかり開き、汚れや皮脂も落ちやすく、美肌効果も。「体を温めると、神経痛などの慢性的な痛みも改善されます。関節で骨と骨をつなぐじん帯も柔軟になるため、ひざの痛みや五十肩、筋肉が必要以上に収縮している肩こりや腰痛も軽減されます」

 また、入浴は質の良い睡眠にもつながるといいます。入浴により副交感神経が優位になったリラックス状態で、体温を下げていくことが良質な睡眠にとっては欠かせません。人間は体温が高いままでは安眠できず、質の低い睡眠状態が続いてしまうためです。入浴後はしっかり全身が温まっていますが、徐々に体の末端の手足から熱が放出され、1〜2時間経つと体の深部体温が下がり、眠気を誘発してくれるのです。そのタイミングでベッドに入れば、より深く、ぐっすり眠れるようになると言います。そのほか、入浴の健康効果には「静水圧作用」があります。「お湯に浸かると水圧がかかり、体が締めつけられます。全身がマッサージされたような状態になり、血流が改善するのです。長時間の立ち仕事などで足がむくみがちな人も、お湯に浸かり、締めつけ効果を得られれば、足にたまった血液を心臓に戻し、循環させることができるのです」 お風呂はいいことづくめですね。

 私は家を建てるときに、「お風呂」にだけは強いこだわりを持って、業者さん(ミサワホーム)にあれやこれやと依頼をしました。夜遅く帰ることの多い1日の疲れを癒やしてくれるお風呂にだけは、人一倍お金をかけました。ミサワホームの所長さんが、「お風呂にこんなにお金をかける人は初めてです」と言われたぐらいです。各地にいろいろなお風呂を見に連れて行ってもらいましたが、「あ、コレだっ!」というのを、米子パナソニック展示場で見つけました。これも不思議な縁ですが、パナソニックでお風呂の設計・設置してくれたのは、以前、松江南高校で担任をしていた女生徒なんです。人間の不思議な縁を感じたことでした。大理石、サウナ、ヒーリングライト、ジャグジー、美泡湯(酸素が出てきて疲れを取り、湯冷めをしない)暖房・冷房、音楽など、これでもかというくらいに「癒しのお風呂」にこだわりました。商売柄、全国を飛び歩く際に私が一番困るのは、ビジネスホテルのお風呂のサイズが小さくて、足を折り曲げ、体を丸めるようにして縮こまって入らなくてはいけないことです。これでは疲れは全然取れません。それに比べ、大浴場のあるビジネスホテル(例えばアパホテル・三井ガーデンホテル・グリーンリッチホテルの一部)は有り難いです。さすがに一流ホテルは手足を伸ばしてゆったりと入ることができるのでグーです。温泉旅館の広い大浴場も有り難いですね。ホテルの狭いお風呂に浸かっていると、八幡家のお風呂が懐かしく思い出されます。

▲これが八幡家のお風呂

 早坂先生の薦めるお風呂のポイントは次の5つです。八幡のコメントと一緒にまとめてみました。

Point 1  38~40℃の湯に肩まで浸かる

 40℃目安のお湯に浸かると副交感神経が優位になりやすいと言われています。夏は、少しぬるめの38℃くらいでもいいでしょう。また、肩まで浸かると浮力の効果が高まり、体が重力から解放されて緊張が緩みます。半身浴では温熱効果や水圧、浮力の作用が半減するのでぜひ肩まで浸かってください。最初は短時間から。慣れてきたら15分を目指すとよいでしょう。八幡家のお風呂には、「美泡湯」機能がついており、スイッチを入れると酸素がブブブク出てきて、瞬く間にお湯が真っ白になっていきます。お風呂上がりでもポカポカと湯冷めしません。温泉効果ですね。

Point 2  呼吸に意識を向ける

 「頭の中に浮かぶ不安や考え事を横に置いておくために、深呼吸をしましょう。鼻から3秒吸って、口から5秒吐く、を3分くらい続けると気持ちが落ち着いてきます。深呼吸以外にも、バスタブのお湯が揺れる音など浴室の何か小さな音に集中してみるのもよいでしょう。深く呼吸をすることで、鼻の奥まで湯気が届いてうるおいます」お風呂の中で深呼吸することが、リラックスにつながります。

Point 3  本やスマホは持ち込まないで

 “脳を休める”ためには、お湯に浸かっている間は、何も考えずに情報をできる限り遮断することも大切です。スマホや本を浴室に持ち込むのは控えましょう。私はヒーリング・ミュージック小田和正さんの音楽をBGMにして、リラックス気分を味わっています。

Point 4  照明は薄暗くする

 副交感神経は薄暗い照明だと優位に働くので、浴室内の照明は消して、脱衣所の明かりをつけた状態にするくらいがちょうどよい明るさです。入浴後も、部屋の照明を少し落として過ごすと入眠がスムーズです。八幡家のお風呂には「ヒーリングライト」がついているので、照明を消して、このスイッチを入れて、薄暗くして瞑想にふけっています。こんな時に教材のアイデアが浮かんだりもします。今日も一つ名案が浮かびました。

Point 5  香りを取り入れる

 好きな香りは自律神経を整えてくれます。香り付きの入浴剤はもちろん、洗面器にお湯を張り、アロマオイルを数滴たらすだけでも、浴室が香りで満たされます。ラベンダーやローズなどの花の香りはリラックス効果があり、レモンやグレープフルーツなどの柑橘(かんきつ)系の香りはすっきりとした気分にしてくれるのでオススメです。入浴剤は毛細血管を拡張させて血流を促進し、疲労回復の効果もあります。私は東急ハンズ」Loft」に立ち寄った時には、全国有名温泉の入浴剤を買って帰って楽しんでいます。最近私が気に入って使っている入浴剤は、(1)クナイプ「バスソルト・スーパーミント」と、(2)バスクリン「きき湯 シトラスの香り」です。前者は数年前からこの季節になると使っている、入浴後のクールな爽快感が堪らないバスソルトです。⇒詳しい紹介はコチラ  後者は最近出たもので、温泉科学プロジェクトから亜鉛(保湿成分)を新配合しており、温泉ミネラル・炭酸ガス・亜鉛を凝縮したツブが発泡し、成分がすばやくお湯に溶け込みます。そして気分やすらぐ香りが広がります。重曹と炭酸ガスが温浴効果を高めて、血行と新陳代謝を促進し、からだを芯まで温め、症状を緩和して、たまった疲労感をいやし、ラクにしてくれます。クール感や肌サラサラ感がアップしています。

▲東京・東急ハンズにて

 これから蒸し暑い季節&炎天下の真夏日が続きますが、お風呂にどっぷりと浸かると、1日の疲れを癒やすだけでなく、想像以上のメリットがあるかもしれません。この夏、“マインドフロネス”をぜひお試しくださいね。♥♥♥

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