由布院か湯布院か?

 私が大好きな大分県の湯布院の観光スポットを探していると、必ずぶつかると言っても過言ではない疑問が、「湯布院」「由布院」の違いです。インターネットで検索しても「湯布院」「由布院」、両方の表記が見受けられます。いったいどちらが正しいのでしょうか?

 結論的には、どちらも間違いではありません。「湯布院」は、昭和30年に由布院町と湯平町が合併して誕生した地名です。厳密にいうと、湯平町を含む場合は「湯布院」、含まない場合は「由布院」という使い分けをしていました。例えば、高速道路のゆふいんインターチェンジは「湯布院」、JRの「ゆふいん駅」「由布院」という具合に表記が異なるというわけです。地元住民の間では、「湯布院」「由布院」の違いや経緯は解っていますが、時が流れるにつれ、「湯布院」「由布院」をきっちり分けて考える地元住民は少なくなり、また、観光に訪れる人も、「駅は由布院、観光地は湯布院」くらいの大雑把な感覚で捉えているようですね。観光客の方にとって 「湯布院」という名は、地名というより観光地のブランド的なイメージが高いのでは、と思います。平成17年には庄内町・挾間町 ・湯布院町と隣り合った3町が合併し、「由布市」が誕生したことにより、その区別がつかず、現在では「ゆふいん」とひらがな表記も増えてきていますね。一般の観光客が思い浮かべる温泉のある観光エリアは、もともと由布院盆地にあった旧由布院町(その前は由布院村)エリアにあたります。そのため、温泉の表記は当然、「由布院」。さらに由布院盆地にあるJRの駅も当然、「由布院駅」になります。

  さてその「ゆふいん」の入り口で、まず最初に紹介するのは「JR由布院駅」です。黒のモダンな外観の駅舎は、大分県出身の建築家・磯崎 新氏の設計によるもので、礼拝堂をイメージしたものです。改札口がなく、高さ12メートルの吹き抜けのあるロビー(美術館か?!)があり、開放的な空間は一見の価値ありです。ホームには温泉地らしく「あし湯」まであります。駅の窓口で、あし湯券」(200円、タオル付き)を買って利用します。電車・線路を眺めながらゆったりと足湯を満喫できます。ラッキーだと観光特急列車「ゆふいんの森号」を眺めることもできます。

 駅を出ると、真正面に由布院温泉のシンボルである雄大な由布岳がそびえていますね。

 続いてご紹介するのは、「スカーボロ」(1200円)です。「スカーボロ」とはイギリス製のクラシックカーを利用した9人乗りの小型乗合観光バス。赤色とクリーム色のツートンカラーが目印です。由布院駅構内の観光案内所で当日予約が可能です。駅直結の観光バスでお手軽に由布院を満喫しちゃいましょう!湯布院に来たら一度は乗ってみたいですね。

 最後にご紹介するのは、「観光辻馬車」です。雄大な景色の中を、馬が引く辻馬車(定員10人)に乗って周辺を観光できます。駅を出発し、仏山寺、宇奈岐日女神社をポックリポックリと廻る約50分のコースは、お子様にもおすすめですよ。♥♥♥

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