ウィーラーの近況

 私は小さい頃から熱狂的な巨人ファンです。そんな大好きな巨人の元選手で、2022年シーズンまで選手契約を結んできたゼラス・ウィーラー(Zelous Wheeler、36歳)が、「編成本部長付特別補佐兼打撃コーディネーター」という役職で昨年12月に巨人と契約を結んだことが発表されていました。1~3軍野手への技術アドバイスや外国人選手への技術および日本野球への適応などのアドバイス、球団からの要請によるスカウティング業務などを担当します。ウィーラー楽天巨人に在籍し、8年間プレー。通算845試合の出場で打率・263、135本塁打、442打点の成績を残していました。昨年自由契約となり、選手として引退し、巨人を支えることになったのです。

 そもそもウィーラーは、アメリカでの実績は皆無に近い選手でした。メジャーリーグでの出場は、ニューヨーク・ヤンキースに在籍していた2014年のみで、出場はわずか29試合。打率1割9分3厘、2本塁打、5打点と目立った成績を残すことなく、日本にやってきました。そして楽天(2015年~)から巨人(2020年~)に移籍してきて、粘り強い打撃と、根っからの明るい性格でチームに大きな貢献を果たした選手です。私はまだまだ活躍できると信じていただけに、クビを言い渡されたときにはずいぶんショックを受けたものです。そのウィーラーの近況が、「スポーツ報知」(3月2日付け)のインタビューに掲載されていて、興味深く読みました。昨季限りで現役を引退し、指導者としての道を歩み始めた春季キャンプにおいて、これまで明かされることのなかった第一線を退いた経緯や、アメリカに帰らずに日本に残った理由などが明かされていました。また、将来的には日本で監督をやりたい希望を持っていることも語りました。現役時代と同様に多くの選手とコミュニケーションを取りながら新外国人のブリンソンらに助言を送り、時には個別練習の打撃投手なども務めています。

 「選手に、特に外国人選手にアドバイスを送るのが最大の仕事。コーチになったことで(例年のキャンプと)違った感じはします。結果を出し続けないといけないプレッシャーから解放されました(笑い)」

 ハッスルプレーで、そしてその明るいキャラクターで、チームでこよなく愛された男が、第一線から退くことを決断した真相とは一体何だったんでしょうか?

 「年齢が上がるに連れてプレーを続けられるチャンスが少なくなっていくのは分かっていたんですけど、現役を続けるのは最大の目標でした。オフに他球団との交渉が進まなかったのが最大の理由です。そしてジャイアンツからこういう立場で仕事があるというお話を頂いた。(引退後は)指導者をやると決めていたので、いい機会でした」

 一方で、「『引退』という言葉は自分は使っていない」と言います。その真意は―?

 「まだ自分ではできるという思いがどうしてもあるので『引退』という言葉を使いたくないんです。コーチ業の仕事を頂いたことは事実ですが、それが引退を意味するかといったら、そうではない。(現役復帰は)現実的には恐らくないとは思いますが(笑い)」

 現役への強い思いがあった中での、コーチへの転身でした。米国に戻らずに日本に残った理由も口にしています。

 「日本で8年間プレーしたので、日本野球を一通り理解しているつもり。選手たちにアドバイスをできるという意味で、アメリカより日本の方が役に立てるんじゃないかと思いました」

 日本語は大体分かるので、現在は通訳もつけずに仕事を行っています。今後も巨人に貢献していく思いには強いものがあります。

 「(助っ人には)重圧に負けず、自由にプレーすることが最大のアドバイス。調子に左右されることなく、一日一日の積み重ねを大事にすることが日本で成功するための秘訣(ひけつ)だと思います。いいアドバイスを選手に送り、準備を整えた上で試合に出させてあげられる役割を担いたい。楽しく、自由にやっていきたい」

 自身の描く夢は「(日本で)カントク!」 新たな出発をしたウィーラーを応援したいと思います。♥♥♥ 

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