「グローバルタワー」

▲別府国際コンベンションセンター「ビーコンプラザ」

▲「グローバルタワー」

 別府市の「グローバルタワー」(300円)に上がってきました。国際会議、イベント、コンサートなどに使われる別府国際コンベンションセンター「ビーコンプラザ」に隣接した観光スポットです。大分県出身の世界的建築家、磯崎 新(いそざきあらた)さんの設計による、シンボルタワー2本の支柱とそれを支える弧状の柱がユニークなデザインのシンボルタワーです。外観が特徴的ですね。地上100mに位置するガラスの箱のような印象の展望台から別府市内を一望することができます。昼間は別府温泉の立ち上がる湯気、青く広大な海、標高1,375mの鶴見岳などの大パノラマが、夜には「日本夜景遺産」に認定されたムード満点な街の煌めきが眼前に広がります。「グローバルタワー」っていうよりも、「ビーコンプラザ」のタワーと言った方が分かりやすいと思います。また、未来的なタワーで別府を代表する建物で、2009年には日本夜景遺産に認定されています。

 「グローバルタワー」の身長は125メートルなんです!高速エレベーターで、アッという間に地上100メートルの展望デッキ(長方形のガラス張り)まで上がります。エレベーターは、丸い鉄柱の中にあります。入り口で入場料を払って、エレベーターに乗って上がります。

 このタワーは強風や強雨の時には営業中止になるそうですが、最初はどうして?と思っていましたが天井を見て納得できました。写真では分かりにくいのですが、屋根がなく雨や風が容赦なく入ってきます。別府市の条例で高い所に部屋を作ることができなかったので、苦肉の策で屋根を作らなかったそうです。

 展望デッキからの景色はやっぱり圧巻でした。このタワーの良いところは、何といっても雄大な景色が観られるところにあります。正面に別府市街、右には高崎山、左には別府タワーが望めます。別府湾の向こうには、大分の新日鉄が観えますね。また、市街地側から左を向けば明礬温泉(みょうばんおんせん)でしょうか?湯けむりを観ることができます。別府といえば、湯けむりですよね。それに、日本夜景遺産に認定されているだけあって、夜景は絶対にお勧めできるスポットでとても綺麗で一見の価値があるそうですよ。

 ただ、ここは景色だけであとは何も観光するところがなく、お土産屋さんも何にもありません。別府の街を見る他には何もすることがないのです。正面が別府美術館でしたが休館中でした。駅方面に帰りたくてもタクシーも通っておらず、仕方がないので、バスで帰りました。

▲磯崎 新さん

 この「グローバルタワー」の設計者で、世界的な建築家としてその名が知られる磯崎 新さんが昨年12月28日、老衰のためお亡くなりになりました。91歳でした。磯崎さんは1931年大分県生まれ。1954年に東京大学工学部建築学科を卒業し、丹下健三の指導のもとで建築家としてのキャリアをスタートさせました。1963年には建築事務所「Arata Isozaki & Associates」を設立し、約60年にわたってアジアやヨーロッパ、北アメリカ、中東、オーストラリアなど、世界各地で100以上の作品を手がけました。重要作としては、北九州市立美術館(1972〜74、福岡)、水戸芸術館(1986〜90、茨城)、アリアンツタワー(2003〜14、ミラノ)、カタール国立コンベンションセンター(2004〜11、ドーハ)、上海シンフォニーホール(2008〜14、上海)などが挙げられ、このほか、ロサンゼルス現代美術館やバルセロナオリンピックの屋内競技場など世界各地で作品を手がけ、国際的に高い評価を得ました。2019年には、建築界で最も権威ある賞で「建築界のノーベル賞」とも呼ばれるアメリカのプリツカー賞に選ばれ、「東洋が西洋文明の影響を強く受けていた時代に海外に出て、みずからの建築術を確立した真に国際的な建築家だ」と評価されました。丹下健三槇文彦安藤忠雄妹島和世+西沢立衛伊東豊雄坂茂に続き、8人目の日本人受賞者となりました。私の大好きなJR由布院駅を設計したのも磯崎さんでした。♥♥♥

▲私の大好きなJR由布院駅

カテゴリー: 日々の日記 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中