兵庫県立美術館

 「兵庫県立美術館」は、兵庫県神戸市にある平成14年(2002年)創立の美術館です(前身は「兵庫県立近代美術館)。阪神・淡路大震災」後の、文化の復興のシンボルとして開設されました。国内外の美術作品などを幅広く収蔵・展示しています(収蔵品は1万点以上)。震災からの神戸市復興計画の中核プロジェクトとして開発された神戸東部新都心(HAT神戸)に、文化復興のシンボルとして建設されたものです。建物の設計は、建築家の安藤忠雄(あんどうただお)さんで、私は安藤さんの建築にとっても興味があるので、2017年の12月頃、夕方の「ハバーランド」からタクシーを飛ばして見に行ってきました。

▲兵庫県立美術館円形テラス

 1〜2階外壁は「震災前の阪神間」をイメージした割肌調御影石、3〜4階は「復興の未来」をイメージしたガラスカーテンウォールで、カーテンウォール越しにコンクリート化粧打放し壁が配置されています。施設全体が、隣接する水際公園やハーバーウォークなどの周辺環境と一体となった開かれた空間となっているんです。延床面積27,461㎡の、西日本最大規模を誇るこの美術館の特徴は免震装置。積層ゴムアイソレーター190台、鋼棒ダンパー173台、鉛ダンパー76台からなる免震装置により、建物と収蔵品を阪神・淡路大震災級の地震から守ることができる構造となっており、美術館としてはもちろん、すべての免震構造建物の中でもトップクラスの規模です。海を間近に臨むユニークな外観は、周囲に設置された彫刻と共に屋外からも楽しむことができます。

 設計者である安藤忠雄さんの、こだわりと妥協を許さない姿勢は圧倒的で、その勢いに応えるだけの準備と心構えが施工側に求められました。外壁の石(御影石)決定までに約1年間の検討期間を要したほか、自然光を取り込んだ展示室のトップライトでは、工場を借りてモックアップによる実験を実施しました。安藤作品ならではの打放しコンクリートの品質を上げるために、コンクリート打設は、JV職員も全員参加。その甲斐あって、外部にある円形テラスの出来映えに対し、安藤氏から、「世界に誇れる技術である」との評価を受けました。海外からの見学者も増えています。作品を見た後は、美術館の外へ出て、運河とその向こうに見える神戸港を見つめるが最高の景色です。作品を見た後の最高のデザートになると思います。

 「地域に開かれた現場づくり」を方針として掲げ、仕事はやる気と熱意、苦労した現場は肌で感じる」をモットーに、平均年齢31歳という若い職員たちがアイデアを出し合って、さまざまな取り組みを行いました。仮囲いに工事のイメージイラストを描き、一部を透明にして施工状況がわかるようにしたり、朝礼後には隣接する公園の清掃や夏場の散水を行い、散歩に訪れた地域住民とのコミュニケーションを図りました。さらに設計のラフスケッチや模型、免震装置の概要などを展示した資料スペースは、国内外からの見学者に好評を得ています。2001年9月30日、引き渡しを完了。翌年4月6日に開館を迎え、一般公開が始まりました。館内には、工事に携わったすべての人が記名した巻紙が収められているそうです。館内には、企画展示室や常設展示室、海がのぞめるレストラン、講演などで使われるミュージアムホールやレクチャールームなどがあります。

 1703年ピョートル大帝によって建設され1712年から1918年までロシア帝国の首都であったサンクトペテルブルクにある世界3大美術館の一つと言われる「エルミタージュ美術館」には、歴代皇帝達による素晴らしい絵画のコレクションがあります。今回は、兵庫県立美術館」でその素晴らしい名画85点が展示される「大エルミタージュ美術館展オールドマスター西洋絵画の巨匠たち」が開催されていました。流石にロシアの皇帝達が収集した絵ということで展示されていた絵はどれも素晴らしいものばかりでした。観覧料は一般¥1,600、大学生¥1,200で、高校生以下は無料とのことでしたので、いかに若い世代を優遇し、若 い世代にも沢山観てもらおうという意図も感じられましたが、70歳以上は¥800という高齢者にもとても優しい料金体系でした。休館日は基本的には月曜日で、開館時間は10時から午後6時まで、又金曜日と土曜日は午後8時までとのことでした。♥♥♥

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