文具アート

 子どもの頃から身近にある文房具。これらを材料にしてつくった、斬新なアートが集結するアート展「知られざる文具アートの世界」が、「そごう広島店」で7月いっぱいまで開催されていたので、ぜひ見たいと思い終了日ぎりぎりに駆け込んで見学してきました。このアート展では、それぞれ得意分野の異なる22人のアーティストたちが、文房具を使って制作したアートを展示しています。子どもの頃からそばにあった文具を材料に、新進気鋭のアーティストたちが作った作品を一堂に展示しました。鉛筆彫刻、消しゴムハンコ、シールアート、黒板アートなど、驚きや感動を与えてくれる作品が登場します。新聞紙×ガムテープアーティストの関口光太郎さん、色鉛筆画家の三上詩絵さん、黒板アート作家のすずきらなさん、段ボール女子の大野萌菜美さん、現代アーティストの新聞女さんなど、22名のアーティスト、160点の作品が並んでいます。「どうやって作ったの?」「こんな表現方法があるなんて!」と、近くで見ると驚くものがたくさんありました。

▲輪ゴムで編み上げたドレス

 「えっー!」こちらは、輪ゴムで編み上げた服の作品です。会場の一角にあるマネキン。ドレス、ブレスレットにサンダル、身に着けている衣装はすべて輪ゴムで作られています。アーティスト(material researcher)のSAKAMOTO ENTERTAINMENTさんが、生地やフリンジまですべて伸縮自在に変化する輪ゴムを使って制作しました。機能性や希少性が重視される現代に、誰も気づかない性質を模索してアートにしたいと考えたそう。輪ゴムで編み上げたワンピース。遠目にはわからない!精巧な編み目。首元には輪ゴムを遊ばせたデザインも。輪ゴムもこんな芸術になるんですね。

▲鉛筆の芯の先端にこんな細かな彫刻が!

 鉛筆彫刻家のシロイさんも、鉛筆の芯に彫刻していく超絶技巧を見せてくれました。顕微鏡をのぞきながら、プラモデル用の道具や裁縫用の針、化粧刷毛などを駆使して、細かい細工をほどこしています。同じ展覧会に出展している山崎利幸さんの作品に衝撃を受けて、鉛筆彫刻を始めたそうです。「挑戦してみたい!」という小学生に、「最初はガタガタになったり、少しの衝撃でも折れたりします。でも失敗を怖がらないでほしいです。折れるのは当たり前。少しずつ少しずつ上達していくものなので、どんどん失敗して挑戦していってほしいです」とアドバイスをくれました。あんな細い鉛筆の芯の先に、これだけの彫刻が施せるとは驚きでした。

▲黒板アート

 黒板アート作家のすずきらなさんの絵も素晴らしかった。「黒板は勉強をするときに使うもの。チョークも画が書きづらい。難しい部分を無理やり大きい迫力の画をかいて身近なモノがアートになっちゃったというおもしろさを感じてもらえたらいいなと思っている」(スマホの)画面になると、見た感じの印象も違ってくるのかなと思う。生で見ると自分の目の前に作品があって、本当にチョークで書いているんだとか、粉がのっている質感まで見られると思う。いろんな角度から楽しんでいただければ」すずきらなさんが今回の展示会にあたって新たに黒板に描く作品は「広島らしいもの」をテーマにしているそうです。

 絵を描いたり、工作したりすることが大好きなお子さんたちにも、きっと大きな刺激を与えてくれた展覧会でした。身近な素材からアートになるアイデアがいっぱい詰まった企画展でした。♥♥♥

▲新聞紙アート

▲段ボールアート

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