大橋館に「小泉八雲像」

 9月29日(月)より放送が始まったNHK連続テレビ小説「ばけばけ」は、小泉八雲(こいずみやくも)とその妻・セツをモデルにした物語で、小泉八雲松江市に深く関わりのある人物として、改めて注目されています(ただ、ドラマ中に頻繁に出てくる出雲弁には非常に違和感があります)。テレビドラマ化で注目度が高まっている松江ゆかりの文豪・小泉八雲。ドラマ放送に合わせて新たな観光スポットを作ろうと、松江市「八雲の石像」が設置されお披露目されました。八雲松江で最初に約2ヶ月半滞在した富田旅館」の流れをくむ大橋川沿いにある老舗旅館「大橋館」の前で、お披露目された小泉八雲の石像。台座を含めた高さは約1.7メートル、松江市宍道町名産の「来待石」(きまちいし)が使われています。実際の八雲は身長157㎝、足のサイズは23.5㎝の小柄な男性でした。松江時代にこしらえた特注の足袋が「小泉八雲記念館」に遺されています。ちなみに、八雲のひ孫の小泉 凡さん(記念館館長)も足のサイズは23.5㎝といいますから、遺伝の妙でしょうか。

 設置したのは、松江市中心部のにぎわい創出に取り組む一般社団法人「まつえ東本町へるんロード」で、100万円の寄付を募り制作しました。「八雲の石像」をはじめ、市内中心部に妻のセツ「怪談」に登場する「耳なし芳一」、「むじな」などを合わせて全12体を設置する計画で、9月29日から放送が始まった八雲の妻・セツがモデルのテレビドラマをきっかけに、新たな観光資源を創出しようという狙いがあります。松江市の上定市長は、「たくさんの方々に小泉八雲を訪ねる、聖地巡礼の一つのスポットとしていただいて盛り上がっていくことをとても期待しています。」また、まつえ東本町へるんロード坂根正敏代表理事は、「石像にまつわるストリーですとか、ロケーション自体にいろいろな物語があるので、そこを感じ取っていただいたり、当時の思いを馳せていただいて、思い出作りになるような石像であってほしい。」「松江をこれから訪れるたくさんの方々に一体一体石像を眺めていただきながら、小泉八雲とセツさんの物語に思いをはせ、松江の素晴らしい景観を堪能していただきたい」と。「へるんロード」という名前は、小泉八雲の愛称にちなんで名付けられました。松江市中心部の末次本町東本町やその周辺エリアの飲食店、企業が連携し、人を呼び込むことを目的とした取り組みで、八雲をイメージしたカクテルの提供や、連携イベントの開催、SNSでの情報発信など、さまざまな活動が行われています。八雲が高校で英語を教える姿や、妻のセツが子どもと話す姿など、今年中に12体の石像が各店舗の入り口や駐車場に設置される予定です。この石像プロジェクトは、小泉八雲の功績を多くの人々に知ってもらうための重要な役割を担っています。残る11体の石像も、2026年3月末までに順次設置する予定で(1,200万円の費用は寄付を募る)、ドラマ放送をきっかけにした地域活性化に期待がかかります。

 制作した大田市出身の石像彫刻家で「おもや彫刻」代表の坪内正史氏(68歳)は「大橋館の前の橋から松江城を臨む八雲をイメージした」と話します。着物姿の八雲が、旅館近くの松江大橋から松江城を見上げる様子を表しています。石は松江市で採った県特産の来待(きまち)石を使用。1体100万円の制作費は寄付で賄いました。

 9月29日(月)に、私はいつものように通勤のために松江駅前を通ろうとすると、とんでもない多くの人々の行列(約440人)がつらなっていました。「一体何だろう?」と思いながら、列車に乗り米子に向かいましたが、後で知ったところでは、この日駅前の「松江テルサ」でドラマ初回テレビ放送のパブリックビューイング(PV)が行われたそうです。父親役の岡部たかしさんと小泉 凡さんのトークショーも行われました。小泉 凡さんは、「毎朝、笑いと元気をもらえそう。松野トキがどういうふうに化けていくのかが楽しみになってきた」「毎朝ひと笑いしてから出勤できる楽しい半年になりそう。全国の方にも見ていただいて、松江に関心を持ってもらえれば」と話しました。

▲JR松江駅にも宣伝が

 また、「ばけばけ」の放送開始に合わせて、JR西日本は、車両にヒロインとその夫のイメージ画像をあしらった「特急やくも」ラッピング列車の運行を始めました。2026年3月頃まで、ドラマの舞台・松江市など山陰地方をPRします。ゆかりの地への観光客を増やそうと、出雲市―岡山を結ぶ「特急やくも」11編成(各4両)のうち6編成にラッピング車両を走らせます。各車両の出入り口付近に、主演の高石あかりさんとトミー・バストウさんが演じる松野トキ夫妻をデザインしました。パターンは計3種類あり、縦78センチ、横63~82センチです(写真上)。実際、朝ドラの影響は大きいようで、最近の松江市内は観光客であふれてかえっています。

 また、八雲セツ夫婦が共に過ごした思い出のゆかりの地を(小泉八雲記念館、小泉八雲旧居、八重垣神社・鏡の池、城山稲荷神社、宍道湖)、約3時間半でバスで巡る旅の「ばけバス」も10月11日から運行されました(⇒詳しくはコチラ)。「第23回日本鉄道大賞」を受賞したブロンズカラーの新型「特急やくも」仕様の観光バスです(3,500円)。♥♥♥

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