ベネズエラ監督は無給!

 WBC連覇の夢が絶たれた侍ジャパン。3月14日の準々決勝で日本代表・侍ジャパンの前に立ちはだかったのはベネズエラでした。日本は大谷翔平森下翔太のホームランなどで5点を奪いリードするも、投手陣が8失点して逆転負けでした。初回ホームランを打ったアクーニャJr.が、試合後に「寿司を食ってやったぞ!」と何度も絶叫していました。日本を打ち破ったぞという意味合いのようです。

 私は長野県篠ノ井にある曹洞宗の円福寺の故・藤本幸邦老師「お金を追うな、仕事を追え」という言葉が大好きで、いろいろな場所で紹介しているのですが、今回のベネズエラにはそれがありました。

 MLB公式によれば、ベネズエラ代表のオマール・ロペス監督は、試合後にこう話していたそうです。多くの同胞が暮らすマイアミでの大一番を制し、侍ジャパンから劇的な逆転勝利を収め、歓喜に沸くベネズエラ代表。試合後の会見に臨んだロペス監督は、ファンたちの前で勝利したことの意義について問われると驚きの事実を明かしました。故郷に帰ることができない人々も多くいる中でチームとの繋がりを意識しているか、と問われた指揮官は、「マイアミだけではありません。私は無給でやっています。チームを指揮することで報酬をもらっているわけではありませんと、なんとボランティアで代表監督を務めていることを仰天告白しました。私は無償だ。チームを率いる報酬はもらっていない。でも、今の我が国はお祝いしている。本当に嬉しい。街中が盛り上がっているし、みんな飲み明かしている。それだけで自分は世界の誰よりも幸せだ。なぜなら、これが自分にできる唯一のことだから。これが祖国のためにできる唯一のことだから。これが故郷に持ち帰る唯一のもの。20年後、自分が少なくとも1~2日間は祖国を幸せにできたことを思い出すだろう。それだけで十分だ。ベネズエラは常に野球の強豪国だった。我々は常に強豪国だった。日本に勝ったから強豪国になったわけではない。それはありえない。我々は日本やアメリカと同じように世界的な強豪国だ。我々は皆、野球界において重要な存在。これまで数多くの選手、レジェンド、引退した選手や現役選手がいた。我々は世界的な強豪だと言える」最後に指揮官は、マイアミのみならず国外にいる多くの同胞たちにも幸せであってほしいと願い、「それこそが、私が家に持ち帰る唯一の土産です」と表現しました。傷ついた祖国への深い愛を語った言葉が反響・感動を呼んでいます。国の背景、ここが日本チーム(井端監督は1億円以上もらっているとの報道)との大きな違いだったかもしれません。

 今年1月3日にはアメリカがベネズエラに電撃的に軍事攻撃を仕掛け、ニコラス・マドゥロ大統領を拘束する出来事がありましたが、49歳のロペス監督は、爆撃で悲哀に暮れる祖国に喜びをもたらせたと心から喜んでいたようでした。

【感想】 一時はリードするも、侍投手陣がホームランを連発されたのが敗因ですが、コントロールに苦しみ、追い込まれてストライクを取りにいった甘い内角ストレートを痛打されたのが共通点でした。大リーグには150キロを超えるストレートを投げるピッチャーははいて捨てるほどいます(リリーフはどれも150キロ後半、160キロ台です)。ばりばりのメジャーリーガーに、ストレートで力対力の勝負するのは自信過剰でしょう。日本では打たれるはずもない球は、彼らにとっては絶好球となります。やはり日本のピッチャーはコーナーを巧みに使い分ける変化球の出し入れが生命線でした(菅野投手種市投手)。打たれたピッチャーはいい勉強になりました。無念の帰国をした日本人投手に、SNSで誹謗中傷する記事が見られるのは情けないことですし、残念です。決勝はアメリカ対ベネズエラとなり代理戦争の様相を呈してきましたが、ベネズエラが接戦を制し見事世界一になりました。おめでとうございます。

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