and so on

 and so on=「など」と丸暗記している高校生が多くいます。しかし厳密には、「など」and so onの間には違いがあります。ここら辺を理解せずに、何でもかんでもand so onとやってしまう高校生が沢山いるのです。受験熟語集でもこういった注意をしているものはあまり見かけません。また、カジュアルな日常会話ではand so onはあまり使いません。and so onは「など」「とか」という意味で、 「A、B、Cなど」という風に、たくさんあることをリスト化して述べる時に使います。and so forthと同義です(ややフォーマル)。「などなど」というふうにさらに強調するために、…and so on and on, …and so on and so forth, …and so forth and so onとすることもあります。 商業文や学術書、専門書などではetc.を使います(書き言葉)。etc.はラテン語のet ceteraの略でthe rest(残り)という意味です。 一方、日常会話ではand so on,  and so forthでさえ少し堅い印象があるので、and all that,  and things like that,  and stuff like thatなどを使います。

 and so onは、常に「など」という和訳が正しいとは限りません。逆に日本語で「など」が使われている文章を全てand so onと訳すると、ネイティブは違和感を感じるかもしれないのです。その違いは大きく言って次の三つ。【1】and so onは人に対しては使いません。失礼な感じがあるのです。 【2】and so onは同類のものをリスト化するときに使います。 【3】and so onには相手が「同類のもの」を予想できる文脈が必要です。

【1】and so onは人に対しては使わない

 1つ目の違いは、and so onは人に対しては使えないということです。 and so on,  and so forth,  etc.のどれも人に対しては使いません。モノや物事に対する「など」として使うことが定例となっています。使っても文法的には正しいのですが、失礼な感じになるので、避けた方がよいでしょう。 代わりにand some othersを使います。

【2】and so onは同類のものをリスト化する

 2つ目の違いは、and so onは同類のものをリスト化するという点です。 逆に日本語の「など」では同類ではないものもリスト化できてしまいます。「ホームセンターに行って、本、家具、犬の餌などを買った」の「など」にand so onは使えません。 なぜなら「本」「家具」「犬の餌」は同類ではなく、バラバラで異質のものだからです。

【3】and so onには相手が「同類のもの」を予想できる文脈が必要

 3つ目の違いは、同類のものをリスト化するにしても、and so onを使うためには、読者もしくは聞き手が予想できるようでなければなりません。

She likes apples, oranges, bananas and so on. 彼女はリンゴ、オレンジ、バナナなどが好きです。

この文章は、リンゴ、オレンジ、バナナ…などでフルーツが続くことが予想できますよね。 なので正しいand so onの使い方です。「ここから先は言わなくても推測できるでしょ」というニュアンスですね。

We need to buy some vegetables like carrots, potatoes, onions, and so on.(にんじん、じゃがいも、玉ねぎなどの野菜を買う必要がある。)ここでは、and so onが「他にも野菜がいろいろある」という意味を含んでいます。

She is smart, creative, hardworking, and so on.(彼女は賢くて、創造的で、勤勉で…とにかくいろいろすごい。)形容詞や人の性格を並べた後にand so onで締めると、
「他にもたくさん良いところがある」という印象を与えます。一方、次のような使い方は誤りです。

×We went to London, Oxford, and so on. 私たちはロンドンやオックスフォードなどを訪れた。

and so onは「そのように続きます」という意味なので、残りを省略しても相手がリストを自分で完成できる時にしか使えないのです。例えば、Monday, Tuesday, Wednesday, and so onとかone, two, three, and so onなどです。and so onが使えるのは、相手が省略されたものを知っている場合だけで、それ以外の場合に「他にもある」と言いたいのなら、and some other~と言わねばなりません(デビッド・バーカー『英語じょうずになる事典(下)』(アルク、2017年))。

 『大学入試英語熟語最前線1515』(研究社、2024年)では、「▲このsoは「そのように、同じ調子で」の意味。onは<継続>の用法。同様な例が続くことを示す表現」と、その成り立ちを教えてくれます。今の所、最も優れた大学入試のための熟語集だと感じています。

  ついでにetc.についても触れておきましょう。まず第一に、etc.フォーマルな表現ということです。「など」の英語表現はたくさんありますがetc. はその中でもフォーマルな表現になります。そのため文章など書き言葉において「~など」の意味でよく使われます。通常の会話で「など」と英語表現する際は「etc.」はあまり使われません。次に表記法として、etc. の書き方はカンマとピリオドがセットということです。「, etc.」が正しい英語の書き方になります。「カンマ+スペース1つ+etc+ピリオド」 です。前の部分には例が続くためカンマとスペース1つが必要になります。具体的な例を列挙した後にカンマ(,)で区切ってその後にetc.を配置します。「AやBやCなど」は英語で「A, B, C, etc.」と表現できます。また、etc. で文が終わる場合はピリオドは1つでOKです。etc. はet ceteraの略記のため英語で書くときは末尾にピリオドを打つ必要があります。英語の文章がetc.で終わる場合は「etc.」とピリオド1つで統合できます。「etc..」と2つピリオドを打つ必要はありません。etc. の前に and は不要です。and etc. という英語表現は間違いです。et ceteraのetは英語でandという意味をすでに示しているためです。etc.では例は3つ以上が好ましいでしょう。etc. は挙げられた例が必ずしも似たようなものにならなくてよい英語表現です。etc. 自体には「言及したものと同じようなもの」という意味があります。ただし使用上は縛りはありません。そのためetc. の内容を推測するためには、少なくとも例が3つ以上ある場合が望ましいです。
and the like:意味は「など」ですが挙げられた例は類似している必要があります。
such as:意味は「など」ですが挙げられた例は前の言葉に含まれる必要があります。

We saw lots of lionstigerselephants, etc.

と書かれていて、例えば「A, Bなど」のように2つ以上のものをリストアップした後にくっつけて、同じカテゴリーの似たようなものが他にもあるけど全てを書かない(書く必要がない)時に、この “etc.” を使うんですね。

逆に言うと、“etc.” にどんなものが含まれるのか読み手が分からない場合には使えません。例えば、上の辞書の例文を訳すと「私たちはたくさんのライオン、トラ、象などを見た」となりますが、“etc.” から想像できるのは他にもいくつかの動物を見たということです。この場合は “etc.” に含まれるのは「動物」というカテゴリーのものであることが読み手に分かるので “etc.” が使えます。ところが、

We saw lots of cars, trees, people, etc.

とは言えません。同じカテゴリーのものではなく、“etc.” に入るものが何なのか読み手が想像できないからですね。英語でetc.を使う時は列挙すべき事柄が相当数あって、とてもじゃないけど言い切れないという場合で、「ほんの一部だけ述べますがもっとあるんですよ」という意味です。「テニスや野球などをします」を英語にすると、I  enjoy playing tennis, baseball, etc.ではなく、I enjoy playing sports such as tennis and baseball.が正しい英語です(ジェームズ・M・バーダマン『英語のワナにはまるな!これが正しい選択だ!!』(IBCパブリッシング、2013年))。♥♥♥

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