松江北高で担任をしたTくんは、強く印象に残っている生徒です。朝は6時半に学校が開くのと同時に登校し勉強する。夜は18時20分に校内放送が流れるまで教室に粘る。自宅では、早朝ご両親が勉強部屋に入ってみると、鉛筆を手に持って床に寝転がっている。「こんなにムリをして大丈夫でしょうか?」と相談を受けたものです。見事目標を達成し、現在東京大学のロースクールに在学中ですが、彼は平成17年5月13日の学級日誌に、こんなことを書いてくれています。
単語を覚える時、僕が一番速く覚えられると思うのは、覚えようとする単語がカタカナ語になっていないか探ることです。例えば、assessだったら名詞がassessmentだから、現社でもやって「環境アセスメント法」を思い出し、環境を評価するなだと覚えたり、conquerだったら名詞形conquestだから、世界史でやった「ノルマンコンクエスト」を思い出して「征服」って覚えます。entitleだったら「エンタイトルツーベース」で二塁打になる「権利がある」んだって覚えます。あとは知ってる企業名を考えてinvestmentは「ソフトバンクインベストメント」で「投資」とか。surpassは「サーパスマンション」で、なんか「まさっている」マンションなんだとか。10個新しい単語を覚えようと思ったら、2~3個はこれで一瞬で覚えられると思います。
なるほど、「カタカナ語」を活用するという発想ですね。日本語になっているカタカナ語はたくさんあるので、これを利用してやれば、ずいぶん語彙力増大に貢献することは一目瞭然ですね。これに関して、おなじみの河合塾山下りょうとく先生が「カタカナ語活用ツイッター」を始めておられます。これもまとまると本になる予定とのことです。興味のある方はどうぞ。膨大な単語がストックされており参考になりますよ。
http://mobile.twitter.com/Ryotoku10042
一つだけ注意すべきことは、日本語化した「カタカナ語」には、英語と発音・アクセントがずいぶん異なるものがたくさんあり、実はそれがセンター試験の圧倒的頻出語でもある、という点です。例えば、energyという語は過去に3回も出題されています。私の『2012センター試験英語対策本』(自費出版)には、注意すべき「カタカナ語」のリストが載っており、模試・センター本番と的中率抜群です。
ピーター・バラカン『猿はマンキ お金はマニ』(NHK出版)がカタカナ語の発音に関して、法則にまとめた本としてとても参考になります。



