さだまさしのお父さん

 昨日1月13日、NHKのBSプレミアム「SONGSプレミアム」さだまさしさんの特集の第1回目が放映されていました。昨年8月に放映されて好評だったものの拡大版です。2012年に還暦を迎え、活動40周年の今、歌に小説に縦横無尽に活躍しておられます。第一夜目は、これまであまり語られてこなかった彼の「ギタリスト」としてのこだわりにスポットを当てながら、デビューしてから40年の軌跡を紹介していました。また、メッセージ性の強い詞に込められた世界観や批判精神など、長年にわたってファンを魅了している力の秘密に迫ります。さらに、愛する父を亡くした夏、故郷・長崎で行われた「精霊流し」の密着映像も流れていました。そのお父さんについて。

 これ程女房に金の苦労をさせ続けたのにいつも笑顔で胸を張って居た人も珍しいし、アイデアマンだったし、マメで働くことを厭わぬばかりか働くことが大好きだったのにこれ程お金に結びつかなかった人を他に知らない。

 また、これ程の苦労が身につかず、息子が稼ぎ始めると自分の夢やアイデアを次々と繰り出し、息子の稼いだ金を惜しみなく使い、挙げ句の果てには中国で映画を撮ることに夢中になって、自分は中国から国賓待遇で招待され、感謝状やら貰いながらいい顔をして、二十八億もの借金を息子に払わせて少しも悪びれず、明るい笑顔を絶やさず、絶えず冗談を繰り出して人々を楽しませ、柴田先生のように、沢山の人々に「お父さんが大好き」と慕わせてしまうのである。
 父ほど良い息子に恵まれた人は日本中でもそう居るまい、と胸を張って言ってしまうが、これで只の一度も僕に、「おい、お前には苦労させて済まんな」と詫びの一つも入れたことがないのである。これをスーパーマンと言わず何と言えば良いというのだろうか。                  (『かすてぃら』より抜粋)

  さだまさしさんのお父さん佐田雅人さんは2009年12月10日長崎原爆病院でお亡くなりになりました。89歳でした。上にある借金は映画『長江』を撮った時の35億円(金利込み)のことです。さださんのコンサートの開演前や終了後、会場入り口の所でお客様を迎えたり、お見送りをしておられた姿が思い出されます。そんなお父さんの「精霊流し」の模様を長崎放送が放映するというので、「チーム八ちゃん」の会員の先生にお願いして録画して送ってもらったんです。感動的な番組でした。NHKでもその模様が流れていましたね。2010年2月2日に行われた「佐田雅人お別れの会」でさださんが読み上げた「佐田雅人一代記」も感動的でしたよ。お父さんの一生は、詳しくは実名自伝小説『かすてぃら』に全部書いてあります。

 さて、NHKの番組に戻ります「だっておかしいんだもん。おかしいことにはおかしいと言わなきゃ」「聞いててイラッとする言葉(フックと呼んでいるんですけど)をあえて入れるとかね。一種の毒を混ぜていかないと、やっててつまんなくなっちゃいますね」とさださんの歌の哲学。来週の日曜日20日(午後11時~)にも、その第2弾が放映されます。楽しみです。

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