「検察の鬼」逝く

 戦後史に記録される事件を手がけ、「ミスター検察」「捜査の神様」などの異名を取った、元検事総長の吉永祐介氏が、81歳で死去されましたね。情熱的かつ緻密な性格で部下を牽引し、検事任官からトップに上り詰めるまで、巨悪と対峙する特捜検事の気概を胸中に抱き続けられました。ロッキード事件など著名事件にかかわることができ、検事冥利につきる」 平成8年、吉永氏は約41年間勤めた検察を去る際、政界捜査とともに歩んだ検事生活をこう振り返っておられます。昭和51年のロッキード事件では、主任検事として100人近い部下を指揮「1年で休暇は1日だけ。血のにじむ努力で真相解明することができた」と話すほどの執念の捜査を展開し、受託収賄罪で田中角栄元首相を起訴したのです。その吉永さんのエピソードです。

 亡くなった元検事総長、吉永祐介さんは旧制六高から岡山大の出身である。その六高の一年生時代、こんな「事件」があった。仏語の授業でテストが行われることになったが、教師は問題を配るとすぐ教室を出ていった。カンニング公認のようなものだ。みんな辞書を引っ張り出したり、人の答案を見たりと、やりたい放題になった。そのとき突然「お主ら品ないぞ!」と叫んだのが、吉永さんだった。旧制中学を4年で終えたクラスで最も若い1年生だったが、その一喝で全員「真面目に」答案用紙に向かったという。当時の同級生の思い出である。誰も見ていないからと「不正」を犯すのは許せないという正義感、物おじしない態度と、いかにも後の吉永さんらしい。検察官となった後も妥協を排する捜査で、数々の事件を手がけ「検察の鬼」とまで恐れられた。     (「産経抄」6月30日付)

 

 不正をしようと思えばできるのに、それをしようとしない。こんな筋の通った生徒を育てたいと思っています。

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