柴田紘一郎先生講演

 第50回全国国際教育研究大会」(宮崎市民プラザ)の2日目は、柴田紘一郎先生(73歳)の講演でした。言わずと知れた、あのさだまさしさんの名曲「風に立つライオン」のモデルとなったお医者さIMG_2364んです。私はこれを楽しみにしていました。いつぞやも「今夜も生でさだまさし」で、奥様と一緒に生観覧しておられましたね。→コチラ  さださんの最新の小説『風に立つライオン』(幻冬舎)も好調のようです。→解説詳しくはコチラ   今日の「火曜曲」最終回で、さださんは「風に立つライオン」を熱唱しておられましたが、その中でも柴田先生の映像が出てきました。

 講演の冒頭、柴田先生は「僕の講演はあっちへいったり、こっちへいったりするからね。船酔い講演だからね」と釘をさされ、「いつも僕の講演は時間延長になるから、今日は飛行機や汽車に間に合わないといけないから、できるだけ努力するけど、延長したらごめんね」と前置きされて始まりました。血液型B型の柴田先生の「独断と偏見に満ちた」(とおっしゃったんですが、最後に血液型と性格には何の関係もないと断言されました)講演のタイトルは、「風に立つライオンに寄せて・LOVE運動とともに~熱いこころ・夢・希望・大志を持つことの意味」です。

 長崎大学の学生時代に、校舎で出会った「医学を学ぶ、科学を学ぶ、そして人を学ぶという言葉の意味が、だんだん分かりかけてきたとおっしゃいました。生きるという事は100万年の命のリレーの結果だ、に始まり、マザー・テレサの言う人間の尊厳に触れ、夢を実現するための行動力である、志の大切さを訴えかけられました。「医療とは、ときに癒し、しばしば支え、常に慰む」というご自分の医療哲学を語られ、提唱しておられるLOVE運動(LISTEN,  OVERVIEW, VOICE,  EXCUSE)を取り上げられました。私たちに二つの耳と一つの口を神様が与えられたのは、しゃべるよりもしっかりと人のいう事を聴くことの大切さを認識すべき(傾聴)。目の前のことにのみ没頭するのではなく、全体を見渡して、俯瞰的な目を持つことが大切で、そのためには本を読んだり、他人の考えをよく勉強して考えることが肝要であること(全体を見る)。言葉の持つ重みを認識することが重要だということ(言葉)。そして人間間違いを犯すもので、それを許してあげることに支えられ救われること(許す)。これらのことを、自分の治療体験と絡めて語られました。IMG_2372IMG_2427どんなことも肯定し、感謝し、プラスの発想をすること、常に謙虚に学び、人間性を高める努力を惜しまないことが大切だと語られました。

 最後は、さだまさしさんの感動的な「風に立つライオン」のDVDが流れました。「もしも彼が言う様に、人が助けるのではなく神が助けるというなら、もしかすると、彼は天使なのではないかと思うことがある」と。若かりし頃の柴田先生の映像と、さださんの壮大な歌声が見事にシンクロする時間でした。

 「生きる」ことの意味を、改めて考え直すことのできた、示唆に富む講演でした。宮崎に行ってよかった。柴田先生、ありがとうございました。

DSCN2480 現在、柴田先生は宮崎県の介護老人保健施設「サンヒルきよたけ」の施設長さんとしてお勤めです。同ホームページには柴田先生の医療・介護にかける思いが綴られています。⇒コチラ  また、柴田先生の医療に向き合う思いは、第26回宮崎医科大学すずかけ祭ライオン企画『風に立つライオン』(不知火書房)に詳しく出ています。中でもさだまさしさんへのインタビューは秀逸でした。

 最後に、6年前、先生が宮崎県立日南病院院長をお辞めになるときのお別れの歌、「茜さす 日南の丘の 病院は 家族の心と 拈華微笑」をご紹介しておきます。

(注)拈華微笑(ねんげみしょう) : 文字や言葉によらず、心から心に伝えること。

★≪お知らせ≫ 昨日から進研学参のフェイスブックページで始まった「八ちゃん単語」、見ていただけましたでしょうか?センター試験の前日まで1日1個ずつ、高校生の間違いやすい語句・表現を取り上げていきます。今日はwearです。ぜひのぞいてみてください。 ⇒コチラ

カテゴリー: 日々の日記 パーマリンク

コメントを残す