「短母音+子音で終わる1音節の動詞は、最後の子音字を重ねて-edをつける」というルールを、丸暗記している高校生がずいぶんいます。そういう生徒は、テストでも平気でstopedと書きます。間違えても、また同じ間違いを繰り返します。そこには「なぜ?」と、立ち止まって考える姿勢が欠落しているからです。先日も、テストの答案にoccuredと書く生徒が多くて、注意を喚起したところです。
drop⇒dropped plan⇒planned beg⇒ begged occur⇒ occurred
これには、一貫した目的があることに気づかねばなりません。つまり、先行の母音が短いということを示すための子音の重複なのです。仮にstopの過去形を単に-edをつけてstopedとした場合、先行の-o-が短い[o]である保証がなくなってしまい、 [stoupt]と間違って発音されてしまう危険性が出てくるのです。子音を重ねることに、ちゃんと意味があることを理解させておきたいものです。
動詞の過去形を作る過程で欠かせない原則に、もう一つ、「子音字+yで終わる動詞はyをiに変えて-edをつける」、というものがありますね。理由を考えたことがありますか?これも高校生が間違え易い綴り字の一つです。
carry⇒ carried study⇒ studied try⇒ tried
これは、17世紀初頭に、語頭・語中ではiを、語末にはyを好む、という傾向が出てきたからです。ではdyingやlyingはどうなるのか?いかに単語の中間ではiが一般的だとはいえ、ing形の前にもう一つiを置くわけにはいかないでしょう。わかりましたか?こういう「なぜ?どうして?」は、学生時代に、恩師の安藤貞雄先生から徹底的に叩き込まれた勉強の姿勢です(⇒コチラを参照)。そうそう、psychology やsynonymなどの語は、ルールからするとおかしいと思われるかもしれませんが、そもそもギリシャ語起源の語なので、今のようなルールの影響は受けません。ギリシャ語のアルファベットをそのまま英語アルファベットに置き換えたものだからです。
先日、2年生の生徒が、「welcomeの過去形はなぜwelcameにならないのか?」と、質問に来ました。こういう疑問を大切にしたいですね。図書館を利用して調べるように課題としたところ、自分で調べて結果を報告に来てくれました。こうやって、自分で一つ一つ疑問を持って、解決していく姿勢を養いたいと思って、できるだけ答えを安易に教えることは、意図的に避けているところです。こういう姿勢は大学に入ってから、きっと役に立つと信じています。
ある一つのことが「わかる」と「面白い」と思うようになり、「もっと興味が湧き」ます。すると以前より「できるようになり」さらには「自信がつき」ます。すると「さらにやる気になり」「楽しく、好き」になっていきます。すると「集中力が高まり」、ますます「わかる」ようになっていくのです。このような好循環を作り上げれば、もうしめたものですね。生徒たちは、あとはほっといても勉強します。
今日は、山梨県立甲府西高等学校の湯泉英行先生より、文型の指導に関わる指導資料と演習問題をお送りいただきました。「ダウンロードサイト」に登録しますので、ご利用ください。湯泉先生有難うございました。
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「文型の基本説明&演習問題」 山梨県立甲府西高等学校 湯泉英行先生ご提供


