ボンド、ジェームズ・ボンド

 007(ダブルオーセブン)映画の第23作目「スカイフォール」製作費1億5000万ドル、公式ホームページはコチラを観ました。戸田奈津子さんの字幕版ではなく、吹き替え版だったんですが、セリフの奇妙な所もあったように思いました。この映画のタイトルは、「大地が落ちようとも(この世が終わろうともの意味)正義を成就させよ」という、ラテン語の格言から引用したものですね。また、ボンドが生まれ育ったスコットランドのマナーハウス(荘園)「スカイフォール」の名でもあります。

 私はボンドが、肩書きも何も触れずに「ボンド、ジェームズ・ボンド」と自己紹介するのが、何とも格好いい、と感じています。自分の名前だけで仕事がバリバリできる、憧れますね。現在のダニエル・クレイグで6代目のジェームズ・ボンドです。クレイグ曰く撮影前はトレーニングするけど、普段は何もしていないよ。旨いものを食べ、酒も飲む。身体に良いことと悪いことを、バランスよくするのがいいのかな?心も同じさ。問題が起きても、それが人生だから逃げずに向き合う。難しいことだが、家族の支えがあればできるんだ ロンドンオリンピック開会式では、エリザベス女王のエスコート役で登場したボンドが、女王とともにパラシュートで会場に落下するパーフォーマンスは記憶に新しいところです。

 ボンドは、「紅茶は泥水のようなものだから、飲んではいけない」「卵のゆで時間はきっちり3分20秒で」「ドンペリは3度以下で飲まなきゃいけない」「ビートルズは耳栓をして聴かなければいけない」「人妻にしか手を出さない」「ネクタイのウィンザーノットは大嫌い」など数々のこだわりをもった紳士です。当然、アシェットから出ていた「ジェームズ・ボンド公式DVDコレクション」(全22巻)は全部揃えましたよ。時間ができれば、第1作目からもう一度順番に振り返ってみたいとは思っていますが…、果たしていつのことになりますやら。

 みなさんは、イアン・フレミングが創作した、この「ジェームズ・ボンド」という主人公の名前の由来をご存じですか。私は昔、板坂 元(いたさかげん)さんのエッセイを読んでいて知りました(この人もいいエッセイを書かれる先生で、若い頃ずいぶん読みました)。フレミングが小説を構想しているとき、平凡でパッとしない名前を探していました(1961年)。ちょうどその頃、鳥類学者のジェームズ・ボンドという人が、『西インド諸島の鳥』(James Bond, Birds of the West Indies)という本を出版しました。フレミングは「これがよい!」と即座に主人公の名前に決めたそうです。いかにも退屈な名前だということで、これがピッタリだと決めたそうですよ。今をときめく世界の大スパイも、こんないきさつで生まれたんですね。小説の方は、フレミングの後、John Gardnerまでは読んでいましたが、成功はしなかったみたいですね。

 そうそう、田窪 寿保さんの『ジェームズ・ボンド「本物の男」25の金言』(講IMG_2638談社α新書、2012年)は面白かったですよ。ボンドの言葉から、彼の人間性、人柄、ひいては哲学までを、明らかにしています。そして私たちに、「生き方」をそーっと伝授してくれています。

gun

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