OCD Deck

 久しぶりに、凄いトリック・デックが出ました。SansMindsの出している“OCD Deck”です。まずは、順番がバラバラの一組のデックを確認してもらいます。観客に好きなカードを1枚選んでもらいサインしてもらいます。それをデックに戻して、カードボックスの中に入れます。その箱を観客に持ってもらい、観客がデックを数回振ると、デックの全てのカードが、観客のサインカードも含めて、新しいデックの順番に揃ってしまいます。全て♠♣♥♦各マーク毎にエースからキングへと順に揃っているのです!全くのノーテクニックです。この仕掛けデックが全てを行なってくれます。あなたは回りを囲まれていても演じることができるのです。久しぶりに興奮するトリックデックでした。もちろんUSPC社(アメリカプレイングカード社)の印刷で、とてもきれいな作りです。♠♣♥♦

 今日はUSPC社(USプレイングカード社)のことを書いてみたいと思います。創業は今から130年前、そもそもは印刷会社でしたが、1881年にトランプカード製造を開始し、現在は年間1億以上のカードを生産する世界最大のプレイングカード会社です。多くのマジシャンたちが使うあの有名な「自転車」(バイシクル)や、カジノ・クラブで用いられる「蜜蜂印」(ビー)を生産している会社です。どこの印刷会社でもカードの印刷はできるのですが、USPCのカード1枚1枚には、他社には絶対に真似のできないノウハウがあって、マジシャン御用達としてその地位を築いてきました。紙質そのものも全く違います。紙そのものをカード用に作るところから、その仕事は始まります。特漉きのロール紙を使用し、漉きムラの検査は厳重を極めます。検査を終了した原紙は、左右二つのロールの中央に特殊接着剤を挟んで、二枚が一枚のカードになるのです。USPCのトランプをビリッと破ってみるとよく分かりますが、間に接着剤が残されています。これがカードの弾力性を増加しているのです。私も以前は、ギャフカードを作るために、カードを二枚に上手にはがして、別のカードにくっつけるという作業をずいぶんしたものです。印刷は両面を同時に印刷するのですが、微妙な色の変化(ずれ・にじみ)をなくすために必ず一組のカードを同時に印刷します。ルーペによる視覚検査を行い、さらにコンピュータによるミクロン単位の最終精度検査を受けます。この後に、表面にかすかな凹凸をつけるエンボス加工とラミネート加工を行います。これで一枚一枚のカードが汗や湿気でひっつかないようになり、驚くべき滑りが実現です。USPCのカードがあのように滑りがいいのは、こんな訳なんです。あまり知られていませんが、プロが用いるカードですので、ダイヤとハートの赤い色は、通常の家庭用トランプとは異なります。プロ用は単純な赤ではなく、赤に黒が混ぜてあります。天井に隠されたビデオカメラに鮮明に映る色で、カジノなどでディーラーが識別しやすいように配慮してあるのです。厳しい最終検査を終了したカードが、紙製のケースにパッケージされます。こうして、私たちの手元に1組のデックが届くわけです。

 最近は、USPCのさまざまなカラフルなデックが日本にも入ってくるようになり、容易に入手できるようになったのはありがたいことです。USPCのカタログは⇒コチラ  (株)マツイ・ゲーミング・マシンなどで購入できます。⇒コチラ   それと、バイシクルのデックで、ジョーカーがカラーになってしまったのは、残念でなりません。私は以前の単色のものが好きでした。ジョーカーを使ったマジックが大好きなもので。

application,poker,game,gaming

カテゴリー: マジック紹介 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中