ポンパドウル

IMG_5665 11月1日から、米子・天満屋の1Fに、パン屋さんの「ポンパドウル」が改装オープンしています。通路の狭いお店なので、私が行くときはいつも満員でお客さんでごったがえしています。たしかにパンも美味しいので、人気はうなずけるところです。パンを買うとお馴染みの真っ赤な袋に入れてもらいます。中でも、アップルパイ(370円)は絶品です。

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 1969年(昭和44年)年11月29日、お洒落な街として人気を集めていた横浜・元町にポンパドウル第1号店がオープンしました。ベーカリーといえば集中工場での大量生産が主流だった時代に、「焼き立てのパンの美味しさを、本格的な製法とサービスで届けたい」という想いを胸に、「ポンパドウル」は誕生しました。売り場に併設されたパン工房、厳選した小麦粉を用いて粉から仕込む本格的な製法、本場ヨーロッパの職人から受け継いだフランスパンとデニッシュの技術、そのひとつひとつに込められIMG_5664た“上質へのこだわり”を表現したのが、シンボルである「ポンパドウル・レッド」のパッケージなのです。売り場のイメージコンセプトは「思い切り高級で優雅な欧風ベーカリー」。この売り場イメージが道行く人々の注目を集め、第1号店はオープン初日から嬉しい悲鳴が聞こえるほどの大盛況。元町のストリートには連日“ポンパドウル・レッド”の袋をもつ人々が溢れたそうです。そしてこの焼き立てパンが、多くの支持を得て、全国各地へと広がっています。

 さて、店名の「ポンパドウル」ですが、これは人の名前です。ポンパドウル夫人は、1721年にフランス・パリで生まれました。幼い時から芸術に親しみ、音楽・服飾・料理などにも広く興味を持つようになっていった彼女は、やがて様々な分野で才能を発揮し、その類い希な美貌と才知によって「ルイ15世の愛妾」という、目も眩むような地位を獲得したのです。その後、ポンパドウル夫人は、王政に隠然たる権力を発揮する一方、幼い頃から培われた美的感覚を生かし、フランソワ・ブーシェなどの芸術家や学者のパトロンとなりました。フランス・ロココ文化・芸術をリードした彼女の功績を称え、当時の優れた美術品や工芸品は「ア・ラ・ポンパドウル(ポンパドウル風)」とも呼ばれています。一方、彼女は美食家としても知られ、フランスで初めてバゲット型のパン、つまり私達が通常“フランスパン”と呼ぶパンの原型を考案したと伝えられています。イタリア人の調理人によって焼かれたフランスパンは、その香ばしさと美味しさから宮廷の人たちの絶賛を浴びたと言われています。こうしたマダム・ポンパドウルの足跡、その美しさや優雅さ、そして軽やかな語感は、創業当時描いていた「思い切り高級で優雅な欧風ベーカリー」というお店のイメージにぴったりでした。こうして「ポンパドウル」という名前が生まれたのです。

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