戸田奈津子さん左目視力失う

 戸田奈津子「タイタニック」「インディ・ジョーンズ」など、1000以上の作品を映画字幕翻訳してきた戸田奈津子(とだなつこ、78歳)さんのことは、以前このブログでも取り上げたことがあります。⇒コチラです  トム・クルーズやブラッド・ピットらが来日した際の会見場で、必ず隣にちょこんと座って通訳も務めている女性です。

 そんな戸田さんが、実は目の異常に苦しんできたことを、フジテレビ系番組「ノンストップ」の取材で告白しました。「60歳くらいの時かな。グラフ用紙や障子の桟(さん)が曲がって見えるわけ」。1994年、戸田さんは58歳だったとき「加齢黄斑変性」(かれいせいおうはんへんせい)と診断されました。まだ世間にはあまり知られていない病気ですが、高齢者の主な失明原因の一つです。網膜の中心にある「黄斑」(おうはん)に異常が生じ、物を見た時に中心部が見えにくくなり、ゆがむ・暗く見えるなどの症状が起こる病気です。詳しい原因はいまだ不明です。8年前から症状はさらに悪化し、字幕の翻訳に際しても困難が生じるようになってきた、と言います。戸田さんは今の状態については、「片目つぶるとあなた(取材者)、真っ黒け。焦点にしているところが見えないの」と、言っています。

 この9月に、戸田さんの自叙伝とも言うべき本が出ました。戸田奈津子・金子裕子『KEEP IMG_5805ON DREAMING』(双葉社)がそれですが、そこには、「このように内臓的にはいたって健康なのですが、唯一、眼にだけは酷使のツケが回ってきました。もともと超ド近眼だったのですが、それも原因で、左目が最近iPS細胞の移植ですっかり有名になった「黄斑変性症」になりました。左目の中心部がドーナツ状に真っ暗で、字も読めないのですが、幸い、眼は2つある!片方の目だけでなんとか今日まで過ごすことができ、かなり怪しくなったけれど運転も続けています。」(pp.176-177)とありました。これまで語られることのなかった素顔が見える、とっても面白い本でした。「映画だけで終わった人生なんて、単細胞かもしれませんけれど、ほかに行きたい道がなかったのだから仕方ありません。」という言葉に、戸田さんの映画字幕人生への自負を見た気がしました。

 以前は、週1本のハイペースだった字幕翻訳は、今、左目を閉じて右目だけを使い、月1本ペースで続けている、ということです。今はそんなに詰めて仕事はしていません。字が読めないのはとても不便。距離感がないからよく階段から落ちるし…」それでも戸田さんは字幕翻訳をやめません。「字が読めなくなったら、生きている甲斐がない」と、弱音を吐く一方で、「楽しい仕事だし、好きで選んだのだから」、どんなにペースを落としてもこの“天職”をやれる限りはやり続けるつもりだそうです。そして通訳や講演なども精力的に行っていくことを誓っておられました。頑張れ、戸田さん!

 私も「白内障」予備軍の疑いあり、と診断され、眼科に通院していますが、先生の治療のおかげでひどくならずにすんでいます。昨年は冬でもないのに、夜突然、目に「雪」が降り始め、驚いて眼科に駆け込んだことがありましたが、「年のせいです!」と言われてガックリきたことがあります(笑)。その後は、もう「雪」は降りません。健康第一です。

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