大塚明彦氏ご逝去

 以前にこのブログで、徳島県の一地方メーカーにすぎなかった大塚製薬が、めざましい急成長を遂げ、製薬業界屈指の大手企業にのし上がった理由を考えてみたことがあります。利益は地元の「大塚美術館」に還元しておられます。ここは、一度訪れたことがありますが、その規模には圧倒されました。もう一度ゆっくり歩いてみたい場所です。⇒コチラです  その立役者・大塚明彦会長がお亡くなりになりました。

 大塚明彦 大塚会長といえば、オロナミンC」や「ポカリスエット」「ボンカレー」など、数々のヒット商品を生み出した人です。私はボンカレー世代なので、その歴史を読むといろいろな思い出が巡ってきます。NASAの宇宙食の開発にヒントを得た「お湯で温めるだけで簡単に作れるカレー」を世界初で販売したのが1968年。賞味期限の問題から当初は阪神地域での限定発売でしたが、袋を改良して全国発売にいたりました。⇒コチラでその「歴史」を知ることができます。ポカリスエット」は「飲む点滴を作れないか?」と開発を指示して、輸液成分から飲料を作り出すことに成功して1980年に売れ出されて、スポーツドリンク市場の創出に成功しました。この大塚さんの創作の原動力は「80点主義」にあります。社員に100点を求めず、80点でもよしとする考え方です。

   100点を取るエネルギーは並たいていではない。そのエネルギーがあるなら、80点で満足し、残りの20点分で先に進むという考え方を採ったほうがよい。人間の行動に100パーセントの完璧さをもとめるのは、それが困難だからです。80パーセントまでは多くの人がやれても、あとの20パーセントがなかなか難しい。社長や本社があれこれ指図しなくても、80パーセントまでなら誰でもやれる。つまり、80パーセントでいい、と思えば安心してまかせられる、ということです。

 誰もが躍起になって100点満点を取ろうと奮闘しています。しかしそのために、思考が画一化して、個性のない人間ばかりが目につくようになっています。目標を80パーセントにおいて、気持ちにゆとりを持たせることで、人生の視野を広げようという狙いですね。

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