多義語の指導

 英語の勉強はまず単語を覚えることが基本です。その英単語の中にはたくさんの意味のある「多義語」があります。これらの多くの意味を丸暗記しようとする生徒が多いのですが、それは得策ではありません。私は教室で生徒たちに、「多義語の意味は必ずどこかでつながっている。その核心部分を押さえるようにしなさい」と強調しています。丸暗記では、すぐに忘れてしまいます。⇒コチラに関連記事   例えば、draftという「多義語」を取り上げてみましょう。単語 の中心的イメージは「引く」です。draw(線を引く)drag(引きずる)drain(排水溝)drawer(引き出し) drought(干ばつ)といった単語を、一緒にイメージすると分かりやすいですね。元々の由来は「漁船が網を引く」ことにあります。そこから転じて「一網の漁獲高」という意味にもなるのです。網を引いて魚が積まれた結果船が重くなりますね。そこから「喫水(船が水中に沈み込む部分)」という意味も生まれました。これ以外にも、さまざまな「引く行為」「引かれたもの」 draft は表しています。例えば、以下のような意味です。全部「引く」という中心的な意味でつながっていますね。このように中心的な『核』の部分を意識することで、「記憶の負担」がずいぶん軽減されるんです。使わない手はありませんね。

(1)「下書き、線画、設計図」「草案(稿)」
※「線を引く」ことから → 「下書き、線画、設計図」また「草案(稿)」という意味が生まれた。動詞として使えば「下絵(書き)を書く、草案を書く」という意味にもなる。

(2)「(牛・馬等が車を)引くこと」  ※これは文字通り

(3)「(酒類の)樽抜き」
※樽から酒を引き出すこと。「ドラフトビール」の draft は「加熱殺菌されていない生のビールを樽から抜き(取り)出す」こと。

(4)「ひと飲み(の量)」
※水を胃袋に「引き入れる」こと。

(5)「徴兵、招集」「選抜隊」
※若者を兵士として軍隊に「引っ張る」こと。動詞としても用いられる。

(6)「(スポーツの)ドラフト制度」
※優秀な選手を自分のチームに「引っ張る、引き抜く」こと。

(7)「(資金・食料等の)調達」「手形、小切手」
※「手形、小切手」とはお金を「引き出す」もの。

(8)「すきま風」
※「引き込まれる」ように吹く風。

  subject(教科、主題、被験者、従属者、従属させる、~を受けやすい)という単語もたくさんの意味を持った多義語ですが、これもsub(下)ject(投げる)に着目することで、容易に意味を押さえることができます。⇒私の解説はコチラです  rightという単語の意味も、私は授業で頭文字を取って「満ちたフケ」と覚えなさいと指示しますが(ょうど、しい、さわしい、利)、これらもどこかでつながっています。考えてみて下さい。こんな風に、私は常に「勉強の仕方」を教えたいと思っています。⇒コチラをご覧ください  生徒たちには、単語の記憶が楽になったと好評です。生徒の勉強に対する気持ちに火をつければ、後は放っておいても、自分で燃えさかってくれますから。❤❤❤

 

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