「フィギュアエイト」

 ジャイアント馬場ジャンボ鶴田と激闘を繰り広げた、NWAチャンピオンリック・フレアーRic Flair、1949年2月25日生まれ)は、アメリカ合衆国のプロレスラー。テネシー州メンフィス出身。本名はリチャード・モーガン・フレイアー(Richard Morgan Fliehr)。ニックネームはネイチャー・ボーイ(Nature Boy)その試合巧者ぶりから「業界一卑劣な男(Dirtiest Player in the Game)」の異名を取りました。日本でのニックネームは「狂乱の貴公子」でしたね。タイプ的には対極のハルク・ホーガンと双璧をなすアメリカン・プロレスの象徴ともいうべきレスラーで、幾度となくNWA、WCW、WWEの世界ヘビー級王座のベルトを巻き、「16回の世界王者(16-time World Champion)」とも呼ばれています。歴代のNWA王者がそうであったように(例えばハリー・レイスなど)、正攻法で攻めるよりも、実にずるがしこい戦法を得意としました。これは元々NWA王者が巡業の行く先々で地元の英雄を相手にする必要があったところから生じたもので、対戦相手を引き立てつつ、数々の試合中の動作で観客を沸かせる術に長け、「ほうきを相手にしてもプロレスができる」と形容されました。相手に攻撃を躊躇させるムーブや、攻撃をされる前に相手に許しを請う(恐れおののいた表情で首や手を振る)ポーズや(写真上)、ダメージを受けた際にはフラフラ状態で前方にバタンと大げさに倒れるムーブは大きな見せ場となっていました。そのスタイルは数々のレスラーに賞賛・尊敬され、日本を代表するレスラー武藤敬司(グレートムタ)は「自身のプロレスのベース」とまで語っていました。彼の必殺技が「足4の字固め」です。フィニッシュで使う場合は相手の片足を掴んだ状態からフレアー・ムーヴ(アピール)を行い、技をかけるんですが、ロックを手で外されるのを防ぐのと、ダメージを増すために自ら体を捻るのがフレアー式足4の字の特徴です。

 さて、去る4月8日米国・ルイジアナ州ニューオリンズで、WWE「レッスルマニア34」が開催されました。日本の中邑真輔(38歳)と女子レスラーのアスカ(36歳)の二人が揃って世界チャンピオンになるかもしれないということで注目されました(残念ながら2人とも敗退)。これまで無敗の女帝アスカはスマックダウン王者シャーロット・フレアー(32歳)に挑戦しました。このシャーロット・フレアーは上記のリック・フレアーの娘です。シャーロットは、父の決めワザである「フィギュア4レッグロック」をアレンジした「フィギュアエイト(レッグロック)」(ブリッジ式足4の字固め)を最大の武器にしています。原型の「フィギュア4レッグロック(日本名「足4の字固め」)」は、相手の両足をアラビア数字の「4」に見える形でロックする古典的な関節ワザです。この「フィギュア4レッグロック」は、通常、両者が仰向けになった状態で決まる。しかしこの技には致命的な弱点があって、技を掛けられた側が必死に身体を捻らせて反転し、両者がうつ伏せ状態になると、最初にワザを仕掛けた方が痛みに打ち震えるという逆転劇が生まれるのです。

 シャーロットの「フィギュアエイト」は、「フィギュア4レッグ」の締め付けを強めることに加え、逆転(うつ伏せ)状態になるのを防ぐために、シャーロット自身がブリッジをして固定してしまうのです。身長178㎝のシャーロットが全身の筋力を使ってブリッジをすれば、てこの原理も働いてさらに締め付けられ、相手は痛みに耐えるか、マットを叩いてタップ(ギブアップ)するしかありません。ブリッジが決まる前に逃げだせるかどうか、脱出チャンスはそこだけなんです。アスカはWWEで267連勝してこの日を迎えましたが、この「フィギュアエイト」をかけられ堪らず、WWEキャリアで初黒星となるギブアップ負け(13分6秒)を喫してしまいました。父親譲りの決め技をさらに改良して必殺技とした娘の勝利でした。♠♠♠

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