豊岡高校で講演をしてきました

 2月25日(月)、兵庫県立豊岡高等学校 和魂百年館で、「平成30年度兵庫県高等学校教育研究会英語部会但馬支部総会・研究大会」に招かれて、お話しをさせていただきました。前夜は城崎温泉と蟹で鋭気を養い、当日は豊岡特産のカバンをいっぱい買って会場入りしました。かつては1学年10クラスあった伝統校(今は5クラスと聞きました)だけあって堂々とした建物でした。但馬支部の副支部長・大塚幹典先生(兵庫県立生野高等学校教頭)とのつながりでお招きいただきました。大塚教頭先生とお会いするのは今回が初めてですが、先生には以前より、私の作りますセンター教材やら英語教材を可愛がっていただいた関係で、また共に故・渡部昇一先生の熱狂的ファンであることつながりで、親しくさせていただいておりました。「不易な英語指導と徹底した分析で英語力をつける~英語は絶対に裏切らない!」というテーマで、90分お話しさせていただきました。若い先生方が多かったですね。まずは「八幡成人物語」という、約4分の写真映像で自己紹介からスタートしました(これはこの講演のために『感動かんたん!フォトムービー8』(ジャストシステム)というソフトで新たに作成したものです)。

 話のテーマは大きく4つあって、(1)教師の心構え、(2)具体的な「勉強法」、(3)各学校からの質問事項、(4)オススメ参考書 です。

 (1)については、生徒はやり方一つで大化けする可能性を秘めている、「生徒の心に火を付けるのが教師の仕事」であって、そのために私が実践している幾つかの例をご紹介しました。毎日が「朗働」の私の理想の教師像は、「VSOP」(Vitality/ Specialty/ Originality/ Personality)なんですが、私の恩師故・安藤貞雄先生(広島大学名誉教授)は、かつて7つの理想の英語教師像を掲げておられました。講演では口頭で申し上げただけで、資料にも載せておりませんでしたので、ここにもう一度掲載しておきますね。若い先生方はぜひ参考にしてください。これが安藤先生の理想の英語教師像です。大きな影響を受けていますが、私には真似ができません。

a.  教え方が上手であること―これは大切である。日本語も英語も、いい発音で明快に教えないと生徒に十分理解させることができないからである。

b.  生徒にえこひいきしないこと。

c.  叱るべき時には叱る(怒るのではない)が、意地の悪い叱り方をしないこと。

d.  生徒に親切で思いやりがあること。

e.  生徒の質問にごまかさずに誠実に答えること。自信をもって答えられない場合は、十分に調べた上、後ほど報告すること。(生徒に誠実でありたいと思うならば、このような措置は当然であろう。)

f.  時には生徒と平等の立場(footing)に立つこと―教師は生徒を教え指導する立場では、権威をもって、生徒より一段高い位置に立って差し支えないが(そのためには時には礼儀も敬語の使い方も教えなければならないことがあろう)、生徒が何かcriticalな状況にある時は、教師は「教師」であることをやめて、生徒と同じ(恐らくは「人間同士」という)footingに立って、“まごころ”をもって生徒の悩みと付き合う用意がなければならない。

g.  last but not leastには、教師は肝の奥底に何かゆるぎない信念を持っていなければならない―その信念が恐らくその人の人格を統一しているのであろうが、それが何であるかは、人によって異なっていてもいいのではないか。ただ、それは狂信的でない、理性と普遍性に裏打ちされたものであることが望ましい。(私の場合は、それは「生命の尊厳」という言葉で言い表せるように思われる。〔そこから、平和への決意も、ヒューマニズムも生じてくる。〕

 (2)に関しては、「過去問」をやるのが一番の対策であること、「やりっ放し」にしないこと、センター試験の第1問「発音・アクセント問題」の勉強の仕方、第2問はAの勉強がB,Cにつながるということ、第5問の解き方、第6問との違い、そして生徒が英語学習で最も苦労している点である「単語の覚え方」のチョットしたコツに触れさせていただきました。

 (3)に関しては、ややもするとICT機器(「字が小さすぎて読めない!!」という生徒の不満も)の使用が、「目的」となってしまっており、「手段」が目的化している問題点、私の愛用する3点セット・マイクロスピーカー&ウォークマン&タイマーをご紹介しました。出たとこ勝負では絶対にダメであって、出口をきちんと意識して1年間⇒3年間のスケジュールをきちんと組み立てておくことが重要であることを私の実践からご紹介、リスニングの基本は「知らない文は聞こえない!読めない文は聞こえない」であって、生徒がどこにつまづいているのかをしっかり掌握して、それにふさわしい教材を選択することの重要性を、伸びる生徒とそうでない生徒の違いを松江北高14年間の経験からお話しして、そこには英語の勉強の仕方一つとっても大きな違いが存在することをご紹介しました。英語の入試形態がどう変わろうとも、我々英語教師のやることは変わらない、ただ生徒に英語の力をつけること、それだけです。

 (4)は、私がこれまでに手がけました、役立つ各種教材をご紹介させていただきました。最新刊の研究社『コンパスローズ英和辞典』が非常によく売れていることをご紹介して、全員の先生方に研究社のパンフレットをお配りして見ていただきました。

 限られた時間の関係で、駆け足でテーマに沿ってお話しをさせていただきましたが、先生方にプレゼントさせていただきました『2017年英語センター対策本』(改訂第13版)と、最新版『2019年度英語センター対策本』(改訂第14版)ならびに「発音・アクセント問題過去出題語リスト(1990~2018)」をお読みいただき、当日配布しました28ページの講演資料&パワポ資料で、補足をしていただけたらと思います。明日からの授業に、チョットだけでも元気と指針を抱いていただけたら幸せです。

▲支部長・山本宏治校長先生より心温まる謝辞をいただきました

 フロアから質問事項を受け付けました。「in fact, be willing to Vの本当の意味とは?」「先生はどんな授業を毎日展開しておられるのか?」私の答えはあの通りです(ブログの右端のカテゴリー「英語語法」を検索していただければ、私のさらなる詳しい解説が見られます)。本来なら最後まで残って、先生方と親しくお話しをさせていただきたかったのですが、豊岡駅を16時01分発の列車に乗らないと、松江までたどり着けないもので、ご無理を言って、途中退席をさせてもらいました。支部長の山本宏治校長先生(兵庫県立日高高等学校)には、過分な謝辞をいただき恐縮いたしました。大塚教頭先生にもお世話になりました。また過分なおみやげまでたくさん頂戴し、御礼の言葉もありません。ありがとうございました。ご参加になった先生方には最後のメッセージでお伝えしましたが、「くれぐれも無理はせずに健康に留意され、生徒たちのために頑張ってください」 帰る間際に、わざわざ大阪の豊中から講演を聞きにやって来た私の大田高校の教え子から、心温まる言葉&おみやげまで頂戴し感激でした。お世話になったみなさん、ありがとうございました。駅まで車で送っていただき、後ろ髪を引かれる思いで、豊岡を離れました。自宅に戻ったのは午後10時過ぎでした。❤❤❤

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