Max Caricature Frame~マックス名人

 アメリカのカリスマ・メンタリストであるマックス・メイビン (Max Maven)さん。そのおどろおどろしい風貌と雰囲気で不思議さを演出する。その演出の方法は、テレパシーやサイコキネシス、透視など超能力の多岐にわたります。メンタリストとしてのほか、マジシャンとしても活動しており、Phil Goldstein(フィル・ゴールドスタイン)という名で活動もしておられました。マックス・メイビンさんのパフォーマンスを見ていると、同じ作品を演じても、演出の方法がとても大事だということが分かります。これも、深層心理への働きかけになっているからでしょうか。マックスさんの言葉を聞いていると、今にも「すごいことが起こりそうだ!」と思ってしまいます。サングラスをかけているときは、Mr.マリックにも見えますね。

 若い頃、単行本の研究書Focusを読んで以来、マックスさんの作品は、昔からだいたい買い揃えています。マジックランド主催の箱根のコンベンションで取り上げられた珠玉の4作品の載ったレクチャー・ノートMax Maven「HAKONE 2014」(マジックランド)も読み応えがありました。日本でもファンの多いメンタリスト、マックス・メイヴィンさん。これまで、研究家としてはずっと本名のフィル・ゴールドスタイン(Phil Goldstein)の名を使ってきましたから、レクチャー・ノートはその名で発表されていたのですが、近年、本名自体をマックス・メイヴィンに改名されました。まだ私の若い頃に、日本では入手困難だった彼の冊子を、お手紙を書いてお願いしたところ、すぐにご厚意で送ってくださいました(しかも無料で!)。とっても親切な研究家です。怖い顔で判断しないでくださいね(笑)。Max Maven2

 日本にも縁があり、かつては「マックス名人」と呼ばれ、「マジックランド」のイベントでお見かけしました。一時、クロースアップ・マジックで世間を驚愕させた(最近とんと見ませんね)前田知洋(まえだともひろ)さんのお師匠さんです。不思議な作品は、全て茅場町の「マジックランド」から発売されていて、よく買ったものです。

 さてスペインのホアン・ルイス・ルビアレス(Juan Luis Rubiales)さんが、このマックスさんに捧げた、大変不思議なメンタル・カードマジックが登場しました。クロースアップからサロンまで演じることができます。私は飛びついて買いました。

 上のようなマックス・メイビンさんの絵を見せ、中に魔法陣のような数字が書いてあることを説明します。そして、黒塗りの透明板を10数枚取り出して、それぞれ4つ透明な穴がランダムに空いていることを示し、置く向きや裏表によって、数字の合計数がいろいろと変わることを説明します。そしてたくさんある透明板の中から好きな1枚選んでもらい、さらに表裏、縦横の向きまで観客の好きなように選んでもらって、魔方陣の上に置いてもらいます。今度はデックを取り出しますが、マークも数字もバラバラであることを示した後、マジシャンは観客に指示するだけで、デックにはほぼ触れません。この状態で観客に好きなように選んでもらった6枚のカードを取り出します。そしてそのカードの数字を合計します。先ほど置いてもらったプラスチック板から見えている数字の合計数をみると・・・なんと合計数は同じく一致しているのです!!そして、さらには、メイビンさんの絵をよ~く見ると・・・、なんとそこにも同じ数字が予め予言で書かれているではありませんか!マックスさんらしい演出で演じると、何とも不思議な世界となります。限定で発売されたもので、すぐになくなってしまいましたが、今、日本にこれを持っている人が、私以外に何人おられるんでしょうか?♣♥♦

カテゴリー: マジック紹介 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中