11月実施の「第3回ベネッセ・駿台マーク模試」 の英語(筆記)の第2問題において、次のような問題が出題されて、生徒を悩ませました。かなりの生徒が間違えています。practiceを「練習;練習する」としか知らない生徒たちには、ちょっと無理な問題でした。
問7 The doctor made such a serious medical mistake that he gave up the ( 14 ) of medicine.
①assignment ②exercise ③lesson ④practice
「解答・解説集」には次のような解説があります。
「その医者はとても重大な医療ミスを犯したので医療業務を止めた」
名詞の問題。医療ミスを犯した結果、その医者がどういう行為をとったのかを考
えればよい。practiceには「(医者・弁護士の)開業〔業務;営業〕」の意味が
あるので、④practiceが正解。practice of medicineはmedical practiceと同
義で「医者としての業務」の意味になる。①assignment「割り当てられた仕事;
課題」、②exercise「運動;練習」、③lesson「練習;レッスン;教訓」はいず
れもof medicineとつなげて適切な表現にはならない。
明らかに、駿台の出題と思われます。単語集では、この意味を取り上げているものは少ないと思われます。私が尊敬する竹岡広信先生の『LEAP』にも載っていません。確かに駿台の『システム英単語』(改訂新版)には次のような用例(ミニマル・フレーズ)が出ています。
theory and practice [名]理論と実践
the practice of smoking [名]喫煙の習慣
practice medicine [動]医者を営む
しかし、これが受験生に必要な意味かというと疑問が残ります。駿台が作る模試というのは第2問題に特徴があって、「こんなの知らないでしょ?」という問題が数多く見られるんです。高校生のレベルを超えている問題も散見されます。決していい問題ではありません。今回のpractice of medicineもそんな問題と思われます。
practice medicine[law] 医者[弁護士]を開業する
高校時代の私でも絶対に出来なかった問題です。でもこの問題を「出来なかった」と「やりっ放し」にするのではなく、自分の「語彙力」の中にインプットしておく姿勢は必要でしょう。そこで力がついていきます。最近の模試の「見直しプリント」を「ダウンロードサイト」に登録しておきました。復習にご活用ください。♠♠♠
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