be surprised by / at

 私が高校時代には、「~に驚く」といえば、be surprised  at~と機械的に覚えていました。熟語として覚えておくように教えてもらいました。大学に進み、英米の小説・雑誌・新聞をむさぼり読んでいると、be surprised by~もたくさん出てくるんです。最初は「えーっ?!」と思いましたが、どんどん用例が溜まっていくと、これはどうもat/ by両方の形があるんだなということが何となく分かってきました。当時の英文法書にも辞典にもこのことに関しては一切書いてありませんでしたし、手がかりすら載っていません。「???!」 それなら自分で納得できるまで用例を集めてやろうと、ひたすら読書に励みました。とんでもない量の用例が集まったところで、意味の違いを整理・分析をして発表しました(確か東京書籍の小冊子だった)。これを読んだ、ランダムハウス社辞書編集長P.Y.Suさんには、「よくもまあこれだけの例を集めたものだ!」と半ばあきれ顔でほめていただきました。高等学校の授業では、なぜ感情を表す動詞がすべて「受け身」となるのかを理解させておくことが重要だと思っています。

▲P.Y.Su編集長 松江にて

 be surprised at~ be surprised by~は、前置詞のatbyの違いだけなんですが、これだけで英文の意味と用法が全く異なります。I was surprised at the news.(私はその知らせに驚いた)は、surprisedは「驚いて」「びっくりして」という意味の形容詞です。またatの意義素は「一点」ですから、知らせの内容一点に意識が集中している状態を表しますね。これに対して、I was surprised by the dog.(私はその犬に驚かされた)は受け身の意味です。犬が突然「ワン!ワン!」と吠えてきたので、「びっくりさせられた」という意味です。byの意義素は「近接」ですから、自分が犬と接近して関わっているというイメージですね。能動態受動態の違いといってもいいかもしれません。I was surprised at/by the dog.(私は犬に驚いた)どちらを使っても成立しますが、あくまでもそのニュアンスは「驚いた」「驚かされた」です。今でも授業で、be surprised at~しか知らない生徒も多く見られます。これはおそらく指導者が一切触れていないため、と推測しています。今日の授業の長文問題(『Reading High-level』(ラーンズ)の第1課、これものすごく力のつく長文問題集です。写真下。私は松江北高補習科・勝田ケ丘志学館で今年も使います)で、早速、be surprised by~が登場しました。♥♥♥

      At first, I was surprised by my professor’s comment. I had always thought that in communication, speaking was more important than listening.

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