新星・平山功太!

育成出身の22歳、巨人・平山功太は「顔もいい」…超絶美技に技あり打「坂本勇人を彷彿」「本当に天才」 image

 巨人の若手にいきのいい選手が出てきました。運も持っており、攻守に大活躍しています。巨人の平山功太(ひらやまこうた)外野手(22歳、登録は内野手)です。瀬戸内高校から進学した環太平洋大学で、1年生からレギュラーに抜てきされ、いきなり3試合連続本塁打を放つなど結果を残しましたが、チームになじめず、1年生で中退した経験を持ちます。当時19歳。ここで野球を辞めることも考えましたが、「親に“後悔するで”って。その一言で」翻意します。「結構渋ったんですけど。自分の野球人生は20歳までって決めてたので」野球をするのもあと1年と決めて、独立リーグ・千葉スカイセイラーズへ。そこでチームメートの取材にきた野球専門チャンネルのユーチューバーが、“ついでに”と取り上げた映像が巨人スカウトの目に留まり、大学中退の1年後に育成ドラフト7位指名で巨人入りが決まりました。驚きのシンデレラストーリーですが、入団後は「ケガが多くて、2年間。あんまり試合にも出てないというか」。いつクビになってもおかしくないと覚悟していましたが、プロ3年目の今季は1軍のオープン戦で2試合連続本塁打を放つなど結果を残し、開幕直後に念願の支配下契約を結びました。現在は1軍の試合で外野手として活躍しています。ここまで飛躍的に打撃が向上したきっかけについて聞かれると、「石井琢朗さんと大田泰示さんに指導してもらいまして。足の上げ方であったり、ヘッドの使い方。全てを教わってウインターリーグに行って。いい結果が自分の中でも出たので。それがターニングポイントになってくれたかなと思います」と、恩師との出会いに感謝していました。

 開幕2軍となりましたが、ファームで打率.316を記録。4月5日に支配下登録されるとすぐに8日の広島戦で初出場。徐々に出場機会を増やし、4月25日のDeNA戦ではプロ初アーチも記録しました。外野の一角をつかみつつあります。5月12日、岐阜で行われた広島戦に「1番・右翼」で先発出場すると、2回の守備で美技を見せ(床田の右翼線への飛球を全力で追いかけ最後はダイビングキャッチ。グラブからボールが飛び出しそうになりましたが、こぼすことなく先発・戸郷を好守でもり立てました)、打撃でも3安打を放って5-3の勝利に貢献しました。まだ入団3年目で日に日に存在感を増す22歳です。この日はプロ入り初の猛打賞。成長著しいイケメンの若武者に、ファンからは「使い続けてほしい」「楽しみ過ぎる」「マジでよくやってる」「新人王を争って」「さすがに固定して」「ナイスすぎ」「執念を感じる」「お試し状態から今や貴重な戦力」「本当に天才」「本物すぎる」「何かやってくれそうな感じ」「顔もいい」「坂本勇人の若い頃を彷彿させる」など興奮気味のコメントが並びました。

 平山選手は5月16日のDeNA戦、3-3の7回無死走者なしでセンター前安打で出塁すると、続く泉口友汰が初球空振りをするも、スタートを切っており、二塁盗塁に成功。ヒットエンドランというのは、ランナーが走ってバッターが必ず打ってくれるのが条件です。牽制でたとえばエンドランじゃないかと、ウエストされたりランナーは悟られちゃダメなんですよ(佐々木はその餌食に)。遅れることもあるんです、スタートが。平山選手のエンドランの時のスチールは盗塁と同じような良いスタートが切れています。準備がものすごくできています。平山は一死後、吉川尚輝のセンター前に弱い当たりの安打で三塁に進むと(本当はこれで本塁に帰ってきて欲しかった)、ダルベックの高く弾んだピッチャーへのゴロで快足を飛ばして決勝のホームを踏みました。ホームベース近くにあったバットを右手で弾き飛ばしながら顔面から突っ込むようにして闘志溢れるヘッドスライディングで生還です。「走っても速い、すごい彼の強み」阿部監督。打った瞬間はピッチャーゴロだと思うんですよね。躊躇しないで、しっかりホーム突入してきたのでセーフになったと思いますね。最近ジャイアンツは、足で掻き回すことが多くなってきているので、非常に良い点の取り方だなと思います。一死一、三塁なので、もしかしたらゴロゴーのサインだったのかもしれません。油断していたらアウトになるんです。やるべきことをやっているからこそセーフになる。見事な走塁でした。

 走塁と言えば、4月29日の東京ドームでも、彼は「神走塁」で魅せました。貴重な追加点をもぎ取った「神の手」ヘッドスライディングの真相を試合後に明かしました。2回裏に自身の遊ゴロの間に巨人が1点を先取。なおも1死二、三塁となってから、竹丸投手のスクイズで三塁から思い切りよくスタートを切ると頭から本塁へ滑り込みました。スクイズ自体は投前へ転がり、広島の森下投手が素早く処理して持丸捕手へトス。判定はアウトとなりました。悔しそうな表情を浮かべベンチに戻ろうとしましたが、阿部監督がリクエストを要求しました。「まあタイミングもタイミングだったんでちょっと信用してもらえないかなって思って。自分もホーム行った時に騒がれてないなっていうのがあったんで、スライディングの後はセーフセーフって言ったんですけど。それで2回だったんで、リクエストを1回使うのもなっていうのもあったので自分からは言えなかったです」平山選手。育成から支配下を勝ち取ったその手で、今度は貴重な1点をもぎ取ってみせました。スローで映像を確認すると、一度、左手で滑り込みに行くかと見せかけた平山が、その手を引っ込め、捕手の後ろ側へ回り込みながら右手で伸ばしてタッチをかいくぐり、ホームベースを触っていました。球場のバックスクリーンにその映像が映し出されると、スタンドから大歓声が沸き上がりました。 「2軍のキャンプ中に左手をおとりにして、右手を出すっていうのを練習でやってたんで、それがとっさの判断に出たのが良かったかな」 その後、審判が判定を覆してセーフのジェスチャーを見せると、観客席からはこの日一番の大歓声。ベンチに座って最終判定を待っていた平山は、仲間たちから頭の髪の毛をぐしゃぐしゃくされる手洗い祝福を受け、笑顔がはじけました。その近くで阿部監督も、表情を緩めたが、試合後は「もうちょい本人がアピールしてほしかったんですけど(笑)」と苦笑いで注文を付けました。平山「スイム」と呼ばれる水泳のクロールのような動きでタッチをかいくぐりました。1度はアウト判定もリクエスト成功でセーフに。平山「2軍のキャンプ中に左手をおとりに右手を出す練習を鈴木尚広コーチとやっていた。とっさに出て良かった」と特訓を実らせました。

 5月19日のヤクルト戦、新切り込み隊長としてプレーボールからわずか30秒で、初回先頭バッターホームランで戸郷投手の初勝利を援護しました。勝利打点は4度目。大城・岸田の3度を抑えてチームナンバーワンです。いつも思うことですが、初球から全力で振りにいっていることが他の選手には見られない闘志だと感じています。「必死にバットを振った結果がいい結果になってくれたので良かった」と。球団の育成ドラフト出身では2021年の松原聖弥(いつの間にか消えてしまった!)以来2人目の先頭打者弾でした。

 わずか2ヶ月で人生が変わりました。支配下昇格となって年俸(育成は420万)もアップして、5月にはマイカーを購入し、これまでは休養日の外出は少なかったのが「ちょっとだけ出かけられるようになった」と、ジャイアンツ寮の仲間達と焼き肉屋に足を運ぶのが野球漬けの日々を癒やすいこいのひとときとなっているそうです。今も育成時代の「033」のアンダーシャツを使い続けている新星が、チームを上昇気流に乗せています。

 最近の巨人は7連勝と絶好調です。八幡なりの分析では、(1)平山を始めとする、ワークマン・浦田佐々木など若手選手の活躍が光り、チーム内に勢いが生じている、必死にプレーする若手選手の闘志はチームにも活力を与えます、(2)9-4、5-3のサヨナラ、4-2のサヨナラ、2-0、4-3、1-0、2-0と1点差、2点差の僅差の接戦を拾っている投手陣の頑張り(特にリリーフ陣)、(3)足を使ったプレー、盗塁が光る、が好調の理由だと思います。足には好不調はありませんからね。ただ、もう少し点を取ってあげないと、ピッチャーが疲弊してしまいます。打線を固定できていないのも気になります。

 名遊撃手としてV9巨人の礎を築いた球界の御意見番の広岡達朗さんは、そんな今の巨人に対しても手厳しい見方をしています。「阿部は“オレがこういうチームを作る”“こういう野球をするんだ”と考えるうえでの勉強をしていない。本来、そんな人間が巨人の監督をやったらダメなんです。目の前のシーズンを勝つことも大事ですが、監督としてより重要なのはどれだけ人を育てるか。人を育て、残すことがチームの伝統につながります。特に問題なのは、巨人の監督として生え抜きを育てようとしていないことです」♥♥♥

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