欲しい本は何でもすぐに、アマゾンで取り寄せられる時代になりました。先日も亡くなられた外山滋比古先生のこちらの書店ではちょっと入手困難な最新刊『茶ばなし残香』(展望社、2021年1月)を届けてもらいました。さだまさしさんの最新ムック本『「Pen+」【完全保存版】全部、さだ。』(メディアハウス)も発売日の1月28日に届きました。送料もかからず、たった1日で欲しい本が届く、本当に便利な時代になりました。私の大学生時代、教員なりたての時代には、松江市内で一番大きかった殿町にあった今井書店で、在庫のない(欲しい本はほとんど在庫が無かった)本を受付で申込用紙に書いて注文して、2週間後にようやく手に入る時代でした。洋書などはほとんど、2週間経って「入手できませんでした」と返事が来てがっくりしたものです。今は本だけでなく、ありとあらゆるものを扱っています。先日は、アイリスオーヤマの「全自動コーヒーメーカー」を届けてもらいました。
上に掲げたのが、アマゾンの有名なロゴマーク(2000年に制定)です。届いた荷物の箱には必ずいんさつしてありますよね。以前「見えないものは見えない」と題して、関心がなければいくら何万回見てもそのまま素通りで気がつくことはないということを、例を挙げて説明したことがあります(例:セブンイレブンのロゴ⇒コチラです クリアファイルの△の裂け目⇒コチラです)。上のよく見るアマゾンのロゴも興味を持っていないと、見逃してしまうことがあります。amazonの黒いサンセリフの活字に下向きの弧を描くオレンジ色の矢印がAからZへ向かって伸びています。さらにZの文字の下の方が少々丸みを帯びていますね。
あの矢印はA→Zを表していて、「すべての商品をお届けします」「無いものは無い」「何でも揃う」という、アマゾンが自社のプライドをかけた象徴のマークなんです。そして荷物が届いたときにこの矢印のマークを一目見ると、何となく人が笑ったときの口元にも見えませんか?アマゾンを利用した人の満足した笑顔を同時に表現してもいるのです。まさに、企業の自信と顧客の満足という、その両方を表現したロゴなんですよ。♥♥♥
アマゾンの創業主のジェフ・ペゾス氏は、最初「カダブラ」(Cadabra)という社名を考えておられたようです。しかしこの名前は英語のcadaver(死体)を連想させると弁護士から忠告を受け、「アマゾン」にしています。「アマゾン」という単語を選び出したのは、それがエキゾチックで変わった場所であり、自身のインターネット事業のイメージに合致したためです。さらに、アルファベット順に並べた時に一番上に現れる「A」から始まる名称が好ましいという事情もありました。アマゾン川は世界最大の河川であり、自らのオンラインストアを世界最大の商店にする、という夢も込められました。
ジェフ・ペゾス創業主に関して、面白いことを、尊敬する前刀 禎明(さきとうよしあき、リアルディア代表取締役社長)さんに教えていただきました。⇒前刀さんとの私の出会いはコチラですペゾスさんは、世界でも指折りの億万長者であり、目標を達成するためには情け容赦のないくらい負けず嫌いの性格ですが、独善的なやり方はしません。彼は、「夢を実現するために1つの方法に固執しないよう」に強く釘を刺しているといいます。チャレンジやチャンスに対する彼の柔軟かつ整然としたアプローチが成功をもたらしているのです。ベゾスさんのアドバイスはこうです。
柔軟でなければ、壁にぶつかって頭が粉々になり、問題を解決するための別の方法がわからなくなります。