圧倒的な語彙力を目指して~『ライトハウス英和辞典』

 新しく始まった「共通テスト」「リーディング」では、①文章の概要や要点を把握する力、②文章に書かれている情報を事実と意見に整理する力、③複数の文章や図表に出てくる情報を比較して共通点や相違点を把握する力、④文章の論理展開を把握したり、文章を要約したりする力、などが問われます。全て読解問題となり、従来の「センター試験」よりも、約1,500語も分量が増えることから、相当のスピードで英文を読まないと最後まで終わることができません。そのために最も必要なのは、圧倒的な「語彙力」ということになります。今まで以上に、「語彙力」の指導が現場では求められるのです。単語集による単なる丸暗記ではなく、英文の中で単語を理解していくことはもちろんですが、語彙の学習には工夫が求められます。ここで大きな力を発揮するのが、『ライトハウス英和辞典』「単語の記憶」欄です。uniform(制服)という単語を学習した際に、uni-formから数多くの単語を記憶することができます。p.8にはこのコラムの一覧表が出ていますので、時間を見つけてこれを拾い読みするだけでも力がつきます。かつて、この「単語の記憶」欄をすべてノートに書き写し、徹底的に勉強して飛躍的な成績の伸びを見せて、一橋大学に合格した生徒を思い出します。「単語の成り立ちが分かったような気がします」が、私に語った彼の言葉でした。「試行テスト」に出題された“Addressing Problems With Nature’s Balance”(自然界のバランスに伴う問題に取り組む)のaddressのような多くの意味を持つ「多義語」についても、意味の流れを分かりやすく図示した「語義の展開」を読むことで、そのつながりが頭に残り、記憶に残りやすくなるでしょう。

 「リスニング」においても、「知らない単語は聞こえない」「読めない単語は聞こえない」のですから、「語彙力」を磨く必要があるでしょう。英文の論理的な読みを支えてくれるのが「つなぎ語」ですが、『ライトハウス英和辞典』では、これらも分かりやすい用例と共に詳しく説明されていますので、じっくりと読んでみたいものです。
 「イギリス英語」が、リスニングだけでなくリーディングでも出題されました。語彙、綴り、発音、文法、などでその違いが観察できますが、全て『ライトハウス英和辞典』では丁寧に解説されています。さらには、文化面の相違(例:A rolling stone gathers no moss.の意味の英米差、建物の階数の呼び方の英米差など)にも、分かりやすい注記が見られます。♥♥♥

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