パターン化を嫌う?

 昨年の「共通テスト」第1問Aは、第1日程・第2日程ともに、スマホのライン画面からの出題でした。これを受けて、昨年の模試業者の作る問題はほぼ全部といっていいほど、ラインの画面が登場していて、うんざりさせられました。私はこんなものが来年出るはずがない!と公言していましたが(⇒私の「模試に違和感」コチラです)、案の定、今年はブラジルのフルーツの写真からの出題でした(写真が登場したのは初めてのことです)。ビックリした受験生も多かったと思われます。「第1問はこういう問題」と、パターン化してしまうのを避けようとする意思が働いているものと思われます。さらに面白いことがあります。今年の追試験第1問Aでは、再びラインのやりとりが出題されています。ただメッセージのやりとりが相当長くなりました。これは問題評価委員会」の提言を受けての意向だと感じています。「メールの各メッセージが少し長く、それを短くしてもう一往復程度メールの内容を増やしても良いのではないだろうか」「実際のやり取りを考えると、メッセージを短くして、もう1往復あっても良いと考えられる」とありました。やはり公開されている大学入学共通テスト問題評価・分析委員会報告書」は読んでおかなければいけません。先日2月26日の「オンライン講演会」でも申し上げましたが、至る所にその爪痕を感じることができます。

 次に「事実」「意見」の区別問題は、「試行調査」から出題されている設問ですが、やや形骸化しかけているという判断でしょうが、単に区別するだけでなく、「区別ができた上でその先を問う問題」に変わりつつあるようです。それを見てみましょう。

 今回の「本試験」では、「試行テスト」以来、昨年の第1日程第2日程に数多く出題された「事実」「意見」を区別する問題が激減しました。直接これを聞いているのは1問だけです。間接的に聞いているが第2問B問4に見られましたから、実質的には昨年の半分となりました。さらに今年の「追試験」では、完全にこのタイプの問題が消えています。これは、現場や予備校では、パターン化された問題に対してはすぐにこう解くとよい、といった対策が講じられて、パターン化(形骸化)してしまうことを避けたいという大学入試センター側の意向が強く働いているためと予想されます。余談ですが、この第2問Aの問5の事実を選ぶ問題は非常に良く出来た問題です。①necessary ②open  ③wonderful  ④empty と全て形容詞が含まれています。「意見は形容詞・助動詞で表されることが多い」という対策では通用しません。③④は明らかに間違いですから、すぐに分かると思われますが、②は「事実」です。すぐにこれに飛びついた生徒もいました。しかし問題文をよく見てください。過去の生徒が語った事実いう条件が付いています。本文を読むと、これは過去の生徒の発言ではありませんから正解とはなりません。設問をきちんと読んでいない生徒を引っ掛けるための実に上手い出題です。正解の①も普通なら「意見」とみなされるところです。しかしこのことを過去の生徒が語っていたら「事実」になりますよね。ここらへんは実に巧妙な出題だと感心している八幡です。「区別ができた上でその先を問う」よく考えられた問題でした。♥♥♥

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