「青山剛昌ふるさと館」

 “まんが王国とっとり”三大巨頭(水木しげる・青山剛昌・谷口ジロー)の一人に数えられる漫画家・青山剛昌(あおやまごうしょう)さんは、鳥取県の北栄町出身で、1994年に『週刊少年サンデー』で連載がスタートした「名探偵コナン」の作者です。この作品は現在も連載中であり、世界25以上の国と地域で翻訳されています。毎週テレビ放映もされていますね。

 その北栄町のJR由良駅(コナン駅)から続く「コナン通り」の終点に、観光拠点「青山剛昌ふるさと館」(入館料700円)があり、展示物や体験を通して「名探偵コナン」の魅力はもちろん、青山氏の生い立ちや仕事場の様子、作品づくりへの夢などを紹介、思い出の所蔵物や作品を展示しています。名探偵コナンの作品の世界を体験できる世界で唯一の施設です。

 この建物の壁面にも描き下ろしイラストがあります!入館入り口にもモニュメントがいくつか。

 エントランスで心の準備ができたら、いよいよ謎に満ちた青山ワールドへ!1階の展示室でまず目を引くのは、さまざまな色の照明に浮かび上がるコナンたちのホワイトオブジェたちです。当館とコナン駅(JR由良駅)を結ぶ、約1.4キロのコナン通りに点在するブロンズ像たちの原型を展示しています。貴重なものなので、決して手を触れずに鑑賞するべし!このコーナーには、青山が北栄町で暮らしていた少年時代の写真や収蔵物が展示されています。「小学校の文集をご覧ください。すでに、私立探偵専門のマンガ家になりたい…と将来の夢が記されているんですよ」石田館長「名探偵コナン」が生まれるまでのルーツを示す収蔵物や初期作品、ベストシーンの立体漫画展示のほか、青山本人が少年時代の思い出などを語るビデオ映像「青山剛昌ヒストリー」も見ていきましょう。

▲ブロンズ像の原型がここに集合!

 忠実に再現された青山氏の「仕事部屋」もファンの注目を集めています。椅子に腰掛けられるので、たくさんの資料や画材に囲まれた、超売れっ子漫画家の視点を体感してみるといいと思います。青山氏本人のインタビュー映像を交え、創作に関する秘密に迫るコーナーも見逃せません。



 そして「名探偵コナン」といえば、劇場版アニメーションも人気。最新映画『名探偵コナン 緋色の弾丸』に関する原画も特別展示されているので、こちらも押さえておきましょう。また、壁に80枚以上もズラリと並ぶのは名シーンの複製原画です。青山剛昌ふるさと館には世界中からファンが訪れます。なぜなら、「名探偵コナン」は世界25以上の国や地域で翻訳されているからです。「コナン・ワールドライブラリー」には世界の単行本がそろっているので、気になる国をチェックしてみましょう。そして、青山氏自身が憧れるミステリー作家や名探偵の紹介も。特に「名探偵コナン」誕生のヒントとなった世界のミステリー作家の肖像画は興味深いですね。といってもただの肖像画ではなく、ここにもカラクリが仕掛けられているのでお見逃しのないように!

 体験型の展示物も幅広い年齢層に人気があります。説明パネルにしたがって、セロハンテープを使った密室トリックにチャレンジしてみましょう。「阿笠博士の発明品」コーナーでは作品に登場する重要アイテム「蝶ネクタイ型変声機」を試したり、「ターボエンジン付きスケートボード」に乗って町を巡り、コナン君になった気分を楽しむことができます。

 「コナン・ザ・コレクション」コーナーでは、多彩な名探偵コナングッズを展示。レアなアイテムもあって、欲しくなってしまうこと間違いなし!

 密室トリックにチャレンジしてみましょう。

 2階に上がるとまず目を引くのが、最新作を含む劇場版「名探偵コナン」全24作品のポスター。また、「クイズマシン」が設置されていて、青山氏とその作品にまつわるクイズに挑戦できます。そのほか、シューティングゲームやパズル、神経衰弱といったオリジナルゲームがあり、楽しさ満載です!

 さらに、石田館長「必ず見ていただきたいんです!」というのが「プロジェクションマッピング」「名探偵コナン」の記念すべき第1話をもとに制作された迫力のある映像は、アニメとは異なり、まさにここでしか見られないオリジナル作品となっている。江戸川コナン誕生の秘密を知らない人はもちろん、知っている人も必見です!

 「プライベートギャラリーでは、青山先生が描いた年賀状やクリスマスカードも紹介していますよ。鉛筆で描かれた下絵も残されていますので、漫画家を目指されている方には参考になるかもしれませんね」と石田館長。

 最後は「3Dキャラクタービジョン」で、青山氏が生んだ人気キャラクター、コナン君や怪盗キッド、ヤイバと一緒に記念撮影しよう。ここで入館チケットが必要になるので、決してクシャクシャに丸めてポケットに入れたり、なくさないようにしよう。

 「青山剛昌ふるさと館」内には、オリジナルの限定コナングッズがたくさんそろうミュージアムショップ「コナン探偵社」が併設されています。ここは無料ゾーンなので、「北栄町観光のお土産に」と立ち寄るだけの場合も歓迎してくれますよ。私は、クリアファイル、ブックマーク、コナンの茶碗、入浴剤を買って帰りました。また、「オリジナル ポストカード」(各種150円)を購入のうえ、宛先を書いてショップ内ポストに投函するか、北栄町内の郵便局へ持参すると「名探偵コナン」の風景印(消印の一種)を押してもらえるため、多くの人が自分宛てに送っているのだとか!



 あらためて、石田館長からのメッセージです。タクシーを待っていると、石田館長が出てこられ、「また来てくださいね」と見送っていただきました。♥♥♥

「当館では、北栄町との関わりの深い少年時代から順を追って、青山剛昌先生とその作品をご紹介しています。所要時間の目安は、順路に沿って1時間というところでしょうか。しかし、ここは“名探偵コナンに会えるまち”です。ぜひ、『コナン大橋』を渡って、ブロンズ像が点在する『コナン通り』の散策や、飲食店やショップのある『コナンの家 米花商店街』にもお立ち寄りください。半日は十分楽しく遊んでいただけると思います。『名探偵コナン』という作品は、幼い頃に読んでいたファンが、大人になってもファンであり続けていることが多いと感じています。どうぞご家族おそろいでお越しください」

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