米子駅のトイレ

 私は鉄道の駅のトイレに関心があります。今までに一番心に残ったのはJR大分駅のトイレで、水戸岡鋭治(みとおかえいじ)先生のデザインによるものでした。「おんせん県おおいた」らしく、改札口正面にあるトイレの入り口には大きく「男」「女」と書かれた暖簾(のれん)がかかっ ていて、まるで銭湯の入り口みたいじゃないですか!?さすが「おんせん県」ならではのご当地トイレです。

 トイレの中に入ると壁一面には、特急「あそぼーい」のキャラクター「くろちゃん」がここかしこに!明るくかわいいトイレで子供にも人気です。こんなトイレなら入るのも楽しくなりますね。

▲大分駅のトイレ 「くろちゃん」でいっぱい

 さて、このたびリニューアルされた米子駅。そのトイレはちょっと素敵です。改札内トイレの壁や扉などにも、2024年導入の新型「やくも」のボディカラーやシートに使われる和柄などが取り入れられています。木や内装の色合い、すごく落ち着きますね。来年の「やくも」のお目見えが楽しみになります。トイレの入り口の標示も特急「やくも」を彷彿させるデザインで素敵です。

 トイレの前に設置されたこのベンチ、智頭杉で作られているのに加え、県西部の伝統工芸品「弓浜絣」が敷かれているんです。

白い粒はなんとお米!県固有の酒米「強力米」です。星取県といわれる鳥取の夜空のようなデザインだなと思いました。素敵。

 あ、そうそう。月曜日にこんなことがありました。米子駅ホームで電車を降りて2階通路にエスカレーターで上がります。改札の時刻表に近い所で、3人のおばあさんたちが「0番ホームってどこ?どこだ?どこにあるの?」と大声を上げておられます。確かに米子駅の「境線0番ホーム」は分かりにくいんです。私は近づいて、「このエレベータに乗ってください。扉が開くとまっすぐに進んでください。ずっと行くと電車が待っていますからそれに乗ってください」と案内をしてあげました。「ありがとうございます」と丁重にお礼を言われてエレベータに乗って行かれました。私はトイレがしたかったので、トイレに入って小用の態勢に入りました。すると背後から若い女性の声で「お客さま、ありがとうございます!」という声が。ここは男子トイレです。振り向くわけにもいかず〔笑〕、顔だけ後ろを向くと若いトイレ掃除の女性が立っておられます(最近は男子トイレも女性が、女子トイレも男性が掃除することもあるようです)。「えっ、何のことでしょう?」と聞くと、「先ほどは0番線をご案内していただいてありがとうございました」とお礼を言っていただきました。「あ、いいえ」駅員さんではなくトイレ掃除の方から、このようなお礼の言葉をいただくというのが、私には新鮮で非常に気持のよい朝でした。米子駅に勤務される人たちの「心」を見る思いでした。

 私はこの5年間、松江駅から米子駅に電車で通っていますが。米子駅は、構内の種々の掲示も松江駅とはひと味もふた味も違います。微笑ましいものもたくさん見てきました。いつも米子駅のトイレを利用させてもらっているんですが、米子駅の清掃担当の方たちのさわやかさといったら半端ではありません。「おはようございます」「ご利用ありがとうございます」「ご迷惑をおかけしております」「ご利用ありがとうございました」全ての人からこんな声が返ってきます。私はいつも「ありがとうございます」と言ってトイレを出ます。それと比べて松江駅は、誰も無言・無視。駅員さんのマナーも雲泥の差です。同じJRの駅でありながら、ここら辺はやはりトップに立つ人の意識の差なんでしょうかね?どこの組織も同じか?❤❤❤

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